せっかくのリフレッシュ旅行、温泉に浸かって日々の疲れを癒やしたいですよね。でも、鏡を見るたびに気になる「肌荒れ」。
「温泉に入ればこのニキビやカサつきも綺麗になるかな?」と期待する反面、「逆に刺激が強くてヒリヒリしたらどうしよう……」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
実は、温泉は諸刃の剣です。自分の肌の状態にぴったりの泉質を選べば「天然の美容液」になりますが、選び方を間違えると「肌荒れを悪化させる刺激物」に変わってしまうこともあるんです。
今回は、肌荒れに悩む方が知っておくべき温泉の真実と、失敗しないための正しい入浴法について、徹底的に深掘りしていきます。
そもそも「温泉」は肌荒れにどんな影響を与えるの?
「温泉=肌に良い」というイメージは、決して間違いではありません。温泉が肌に働きかける仕組みには、大きく分けて「物理的な刺激」と「化学的な成分」の2つのルートがあります。
まず物理的な面で言うと、お湯に浸かって体が温まることで、全身の血流がスムーズになります。血の巡りが良くなると、肌の細胞に新鮮な酸素や栄養が届きやすくなり、ダメージを受けた肌の修復(ターンオーバー)を助けてくれるんですね。
次に化学的な面です。温泉に含まれるミネラル成分は、皮膚の表面からじわじわと吸収されます。これを「経皮吸収」と呼びます。例えば、殺菌作用のある成分がニキビの原因菌を抑えてくれたり、保湿成分が肌のバリア機能を補ってくれたりと、まるで浸かるサプリメントのような役割を果たしてくれます。
ただし、ここで注意したいのが「肌のバリア機能」の状態です。ひどく乾燥して皮がむけていたり、赤みが強かったりする時期は、温泉の成分が「強すぎる刺激」として伝わってしまうことがあります。自分の肌がいま「温泉を受け入れられる状態か」を見極めることが、美肌への第一歩です。
肌悩み別!あなたにぴったりの「泉質」の選び方
温泉と一口に言っても、場所によって中身は全く別物です。自分の肌荒れのタイプに合わせて、相性の良い泉質を選びましょう。
カサカサ乾燥や老化が気になるなら「硫酸塩泉」
「若返りの湯」とも呼ばれる硫酸塩泉は、肌に潤いを与えてしっとりさせてくれるのが特徴です。肌の表面に膜を作って水分の蒸発を防いでくれるので、入浴後のみずみずしさが持続しやすいと言われています。乾燥による小じわや、肌のハリ不足を感じている方に最適です。
ニキビやベタつきを解消したいなら「硫黄泉」
独特の卵が腐ったような匂いが特徴の硫黄泉は、非常に強力な殺菌作用を持っています。アクネ菌の繁殖を抑える効果が期待できるため、背中ニキビや顔の脂っぽさに悩んでいる方には心強い味方です。また、古い角質を溶かす作用もあるので、肌のゴワつきをリセットしたい時にも選ばれます。
毛穴の詰まりやくすみをオフするなら「炭酸水素塩泉」
いわゆる「美肌の湯」として有名なのがこのタイプです。石鹸のような洗浄作用があり、肌の余分な皮脂や毛穴の汚れを乳化して落としてくれます。お風呂上がりの肌がツルツル、スベスベになる感覚を一番味わいやすい泉質です。ただし、汚れを落とす力が強い分、入浴後の保湿をサボると乾燥しやすいという側面もあります。
敏感肌や初めての湯治なら「単純温泉」
成分が薄いという意味ではなく、刺激が少なくバランスが良いのが単純温泉です。肌への負担が少ないため、赤ちゃんからお年寄りまで安心して入れます。肌が過敏になっていて、どの泉質を選べばいいか迷ったときは、まず単純温泉から試してみるのが賢い選択です。
要注意!温泉で肌荒れが悪化してしまうケース
良かれと思って入った温泉で、逆に肌を痛めてしまう。そんな悲劇を避けるために、あらかじめ知っておくべきリスクがあります。
一つ目は、酸性度の高い温泉による「湯ただれ」です。強酸性の温泉は殺菌力が凄まじい反面、肌の表面を溶かす力も持っています。アトピー性皮膚炎の急性期や、傷口がある状態で入ると、強い痛みを感じたり炎症がひどくなったりすることがあります。
二つ目は、塩素による刺激です。不特定多数の人が利用する大きな施設の多くは、衛生管理のために塩素消毒を行っています。プールの後のような独特の乾燥を感じやすい方は、この塩素が原因で肌が荒れることもあります。肌が弱い自覚があるなら、循環させていない「源泉かけ流し」の宿を探してみるのがおすすめです。
また、旅先での慣れない食事や寝不足も肌荒れの原因になります。「温泉に来たからには元を取らなきゃ!」と1日に何度も入浴するのも、実は肌にとってはストレス。1日2回〜3回程度に留め、無理のないペースで楽しむのが鉄則です。
肌をいたわる「美肌入浴」のテクニック
温泉のパワーを最大限に引き出し、ダメージを最小限に抑えるための具体的な入り方をご紹介します。
まず、いきなり湯船にドボンと浸かるのはNGです。まずは「かけ湯」で足元から順番に温度に慣らしていきましょう。急激な温度変化は自律神経を乱し、肌のバリア機能を低下させる原因になります。
また、顔の皮膚は体の皮膚に比べてとても薄くデリケートです。温泉のお湯を直接バシャバシャと顔にかけるのは控えましょう。もし顔に成分を届けたいなら、手ですくって優しくプレスする程度にするか、温泉を染み込ませたタオルを数分乗せるくらいが丁度いい塩梅です。
さらに、洗い場での振る舞いも重要です。温泉成分で角質が柔らかくなっているため、ナイロンタオルでゴシゴシ擦るのは絶対に避けてください。手で優しく撫でるように洗うだけで、汚れは十分に落ちます。
お風呂から上がるタイミングも重要です。酸性泉や硫黄泉のように刺激が強いお湯に入った後は、真水のシャワーで成分を軽く洗い流す「上がり湯」をしましょう。逆に、保湿効果の高い塩化物泉などは、あえて洗い流さずに成分を肌に留める方が効果的です。
お風呂上がりの5分が勝負!最強の保湿ケア
温泉から出た瞬間から、肌の水分蒸発は始まっています。特に温泉成分によって汚れや脂が落ちた後の肌は、無防備な状態です。
脱衣所に移動したら、髪を乾かすよりも先に、まずは顔と体の保湿を優先してください。理想は「5分以内」です。水分が残っているうちにオイルやクリームで蓋をすることで、温泉の有効成分をギュッと肌に閉じ込めることができます。
旅先にはいつも使っているお気に入りのスキンケアセットを持っていくのが一番ですが、うっかり忘れてしまった場合は現地のドラッグストアなどで調達しましょう。敏感肌の方ならキュレルのような、低刺激でセラミドケアができるアイテムを持っておくと安心です。
また、内側からのケアも忘れずに。入浴で失われた水分を補給するために、コップ一杯の水を飲みましょう。もし用意できるなら、ビタミンCを摂取できるドリンクを選ぶと、肌の回復をより強力にバックアップしてくれます。
リラックスしてぐっすり眠ることも、最高のスキンケアです。スマートフォンのチェックはほどほどにして、早めに布団に入りましょう。寝ている間に分泌される成長ホルモンが、温泉成分とタッグを組んであなたの肌を修復してくれます。
まとめ:肌荒れは温泉で治る?泉質別の効果と逆効果になる注意点、正しい入浴法を徹底解説
温泉は、正しく付き合えば肌荒れを改善し、ツヤのある美肌へ導いてくれる強力なパートナーになります。
大切なのは、「今の自分の肌が何を求めているか」を知ることです。脂っぽくてニキビが気になるなら硫黄泉、乾燥してカサつくなら硫酸塩泉といったように、泉質を使い分ける知識があなたを救います。そして、どんなに良いお湯でも「入浴後の即保湿」という基本を忘れないでくださいね。
温泉地でのんびり過ごす時間は、心に余裕を生み、ストレスによる肌荒れをも遠ざけてくれます。この記事でご紹介したポイントを意識して、次回の温泉旅行を「最高の美肌体験」に変えてみませんか?
適切なケアと少しの注意で、鏡を見るのが楽しみになるような、輝く素肌を手に入れましょう。

コメント