「髪をセットしてもすぐにパサつく」「清潔感を出したいけれど、どうすればいいかわからない」そんな悩みを持つ男性が増えています。最近ではメンズ美容への関心が高まり、ヘアバームやワックスだけでなく「ヘアオイル」を使いこなすことが、おしゃれな大人のマナーになりつつあります。
しかし、いざ使ってみると「ベタベタして髪を洗っていない人に見える」「ボリュームがなくなってペタンコになる」といった失敗も少なくありません。実は、メンズのヘアオイル活用には、女性向けとは異なる「男ならではのコツ」があるのです。
今回は、初心者でも絶対に失敗しないヘアオイルの基礎知識から、髪質に合わせた選び方、そして周囲と差がつくプロ直伝のテクニックまでを網羅して解説します。
なぜ今、メンズにヘアオイルが必要なのか?
そもそも、なぜワックスやジェルだけでなく、オイルが必要なのでしょうか。その理由は大きく分けて3つあります。
清潔感の決め手は「ツヤ」と「まとまり」
男性の髪は女性に比べて短く、日々のドライヤーや紫外線によるダメージが目立ちやすい傾向にあります。パサついた髪はそれだけで「疲れた印象」や「不潔な印象」を与えてしまいがちです。ヘアオイルを正しく使うことで、髪の表面に薄い膜を作り、自然なツヤを出すことができます。この「適度な潤い」こそが、大人の清潔感の正体です。
ドライヤーの熱から髪を守るバリア機能
多くの男性は、お風呂上がりにドライヤーをかける際、何もつけずに熱風を当てています。これは髪にとって大きなストレスです。あらかじめオイルを馴染ませておくことで、熱による乾燥を防ぎ、翌朝の寝癖を抑える効果も期待できます。
スタイリングの「土台」を作る
ガチガチに固めるスタイルが流行した時代は終わり、今はセンターパートやマッシュなど、さらっとした質感のスタイルが主流です。ヘアオイルで髪のコンディションを整えておくと、その後のワックスの馴染みが劇的に良くなり、理想のシルエットを長時間キープできるようになります。
失敗しない!メンズヘアオイルの基本の使い方(アウトバス編)
ヘアオイルの真価を発揮させるのは、お風呂上がりの「濡れた髪」への使用です。これを「アウトバストリートメント」と呼びます。以下の5つのステップを守るだけで、翌朝の髪質が劇的に変わります。
1. タオルドライを徹底する
まずは水分をしっかり拭き取ります。水が滴る状態でオイルをつけても、水と油が反発してしまい、成分が髪に浸透しません。ゴシゴシ擦るのではなく、タオルで頭皮と髪を優しく押さえるようにして、水分を吸収させましょう。
2. 「適量」を手に取る(※ここが最重要)
メンズが最も失敗するのが「量の出しすぎ」です。
- ベリーショート〜ショート: 1〜2滴、または半プッシュ
- ミディアム(センターパート等): 半プッシュ〜1プッシュ
- ロング: 1〜1.5プッシュ
まずは「少し足りないかな?」と感じるくらいからスタートしてください。足りなければ後から足せば良いのですが、付けすぎたオイルを落とすにはもう一度シャンプーするしかありません。
3. 手のひら全体と「指の間」まで伸ばす
オイルを手に取ったら、両手をこすり合わせて手のひら全体に広げます。このとき、体温でオイルを少し温めるのがポイントです。さらに、指の間までしっかりオイルを伸ばしてください。指の間にオイルがついていると、髪に手ぐしを通す際にムラなく均一に塗布できます。
4. 毛先から中間の順に馴染ませる
いきなりトップや前髪につけるのは厳禁です。まずはダメージを受けやすく、広がりやすい「毛先」から揉み込むように付けます。次に「中間」へ。
最後に、手に残ったごくわずかなオイルを「前髪」や「表面」にサッと撫でつける程度で十分です。
5. ドライヤーでしっかり乾かす
オイルを塗った後は、すぐにドライヤーで乾かします。温風で乾かすことでオイルの成分が定着し、表面がコーティングされます。仕上げに「冷風」を30秒ほど当てることでキューティクルが引き締まり、ツヤ感がさらにアップします。
朝のスタイリングで差をつける活用術
夜のケアだけでなく、朝のセット時にもヘアオイルは活躍します。ここでは2つのパターンをご紹介します。
ナチュラルな「ノーセット風」スタイル
休日や、あまりキメすぎたくない日はオイル単体での仕上げがおすすめです。
乾いた髪に、夜の半分程度の量のオイルを馴染ませます。これだけで、パサつきが抑えられた「自然だけど手入れされている髪」が出来上がります。特にマッシュヘアの人は、これだけで韓国風のさらさら質感を演出できます。
ワックスとの「混ぜ技」で色気を出す
「もっとツヤが欲しいけれど、グリースやジェルだと固まりすぎる」という時は、普段使っているワックスにオイルを1滴混ぜてみてください。
ワックスのキープ力はそのままに、伸びが良くなり、色気のあるウェットな質感をプラスできます。
髪質別・おすすめのヘアオイルの選び方
自分の髪質に合わないオイルを使うと、良さを実感できないどころか逆効果になることもあります。タイプ別の選び方を見ていきましょう。
【軟毛・細毛】の人:ライトなさらさらタイプ
髪が柔らかく、ボリュームが出にくい人は、重いオイルを使うと髪が寝てしまいます。
成分表の最初に「シクロペンタシロキサン」などの揮発性のある成分が書かれている、さらっとしたテクスチャーのものを選びましょう。
ナプラ N. シアオイルのような、軽やかな仕上がりのものが最適です。
【剛毛・くせ毛・多毛】の人:しっとり重めタイプ
髪が太くて硬い、あるいは広がりやすい人は、粘度の高い濃厚なオイルが向いています。
植物オイル(ホホバ種子油、アルガンオイルなど)がベースになっているものは、髪の内側まで潤いを与え、ボリュームを落ち着かせてくれます。
モロッカンオイル トリートメントは、重厚感がありながらベタつきにくい名作として知られています。
【パーマ・カラー・ダメージ毛】の人:補修成分配合タイプ
頻繁にパーマやカラーを楽しんでいる人は、手触りを整えるだけでなく「補修」ができるオイルを選んでください。
ケラチンやヘマチンといった毛髪補修成分が含まれているものを選ぶことで、使い続けるうちに髪の芯から強くしなやかになります。
ミルボン エルジューダ MOなどは、硬い髪を柔らかく動かしやすくしてくれるため人気があります。
メンズがやりがちな「ヘアオイルNG習慣」
良かれと思ってやっていることが、実は不潔感の原因になっているかもしれません。以下の項目に心当たりはありませんか?
- 根元や頭皮に直接つける:ヘアオイルはあくまで「毛髪」のためのものです。頭皮につけると毛穴が詰まったり、頭皮のニオイ、ベタつきの原因になります。必ず「耳の下」から先に塗るイメージを持ってください。
- 乾いた髪にいきなり大量に塗る:乾いた髪はオイルを吸収しやすいため、一箇所にベタっと付いてしまいがちです。スタイリングで使う際も、まずは手のひらで限界まで伸ばしてから、少しずつ付けるようにしましょう。
- 酸化した古いオイルを使う:数年前に買ったオイルをそのまま使っていませんか?オイルは空気に触れると酸化し、古い油のような独特のニオイを発します。開封したら半年〜1年以内には使い切るのが理想です。
迷ったらこれ!初心者向け定番アイテム
どれを買えばいいか迷っているなら、まずは以下の定番から試してみるのが近道です。
- リップス ヘアー オイル:メンズサロンが開発しているため、男性の髪質に特化しています。さらさらした使い心地で、ワックスとの相性も抜群です。
- 無印良品 ホホバオイル:コスパ重視ならこれ。純粋な植物オイルなので、髪だけでなく顔や体にも使えます。余計な香りがしないのも男性には嬉しいポイントです。
- トラック オイル No.3:金木犀のような香りが特徴で、男女問わず大流行しているオイル。しっとり感が強いので、乾燥や広がりに悩むメンズにおすすめです。
まとめ:ヘアオイルのメンズ流の使い方は?ベタつかない適量と順番、髪質別の選び方を徹底解説!
ヘアオイルは、正しく使えばメンズの身だしなみをワンランク格上げしてくれる最強の味方です。
大切なのは、自分の髪質を知り、**「少なめの量(半プッシュ〜)」を「手のひらと指の間」に広げ、「毛先から」**馴染ませるという基本を徹底すること。これだけで、ベタつきとは無縁の、清潔感溢れるスタイルが手に入ります。
今日のお風呂上がりから、まずは1滴、自分の髪をいたわる習慣を始めてみませんか?その一歩が、周囲からの「なんだか最近、雰囲気変わった?」という評価に繋がるはずです。
まずは、自分の髪が「細いか太いか」をチェックして、自分にぴったりの一本を探すところからスタートしましょう。

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