朝のスタイリング、鏡の前で「今日はオイルにしようかな、それともワックスかな?」と悩むこと、ありませんか?あるいは「両方使いたいけれど、どっちを先に塗るのが正解なんだろう」と手が止まってしまう方も多いはず。
実は、ヘアオイルとワックスを併用する際の手順には、明確な「正解」があります。この順番を間違えてしまうと、せっかくのスタイリングがベタついて見えたり、逆にパサつきが目立ってしまったりすることも。
今回は、美容室帰りのような絶妙な質感を自宅で再現するために知っておきたい、ヘアオイルとワックスの正しい順番と、プロも実践する使いこなしのテクニックを詳しく紐解いていきます。
なぜヘアオイルとワックスの順番が重要なのか
結論からお伝えすると、基本の順番は「ヘアオイルが先、ワックスが後」です。これには、それぞれのアイテムが持つ役割が大きく関係しています。
ヘアオイルは、髪の内部に潤いを与え、表面のキューティクルを整える「ベースメイク」の役割を担っています。スキンケアに例えるなら、化粧水や乳液のような存在です。一方でワックスは、髪に動きを出したり、形をキープしたりする「ポイントメイク」や「ファンデーション」の役割。
土台が整っていない肌にファンデーションを塗っても綺麗にのらないのと同じで、髪もまずはオイルで状態を整えてあげることが、理想の仕上がりへの近道なのです。
先にオイルを馴染ませておくことで、髪一本一本が滑らかになります。すると、その後に塗るワックスが一部に固まって付着するのを防ぎ、ムラなく均一に伸ばせるようになるというメリットもあります。
基本ステップ:オイルから始める土台作り
まずは基本となる「オイル先」の手順をマスターしましょう。この工程を丁寧に行うだけで、日中の髪のまとまりが劇的に変わります。
- 髪を軽くブラッシングするスタイリング剤をつける前に、まずは絡まりを解きます。これだけでオイルの浸透が良くなります。
- ヘアオイルを手のひらに取る適量を手に取ります。ショートなら1〜2滴、ロングなら半プッシュ〜1プッシュ程度が目安です。足りなければ後で足せるので、最初は「少し少ないかな?」と思うくらいで十分です。
- 手のひら全体に広げるここが重要です。両手をこすり合わせ、指の間までオイルをしっかり広げてください。
- 毛先を中心に馴染ませる手ぐしを通すように、乾燥しやすい毛先から中間にかけてオイルを塗布します。この時、根元付近には付けないように注意しましょう。
- アイロンやドライヤーで形を作るオイルで保護された髪は熱に強く、形も作りやすくなります。この段階で理想のシルエットのベースを作ってしまいます。
ヘアオイルでベースを整えたら、いよいよワックスの出番です。
仕上げのワックスで動きと表情をつける
オイルで髪がしなやかになったら、次にワックスでデザインを加えていきます。
- ワックスを少量取るワックスも出しすぎは厳禁です。小指の爪の先に乗るくらいの量から始めましょう。
- 透明になるまで手のひらで伸ばす手の熱でワックスを柔らかくし、白っぽさがなくなるまでしっかり伸ばします。
- 下から上へ揉み込むように髪の内側に手を入れ、空気を含ませるように揉み込みます。表面だけに撫でつけると、重みでトップが潰れてしまうので注意してください。
- 細部を整える指先に残ったワックスで、前髪の毛先や顔周りの束感を作ります。
このように、オイルの「保湿・保護」とワックスの「造形・キープ」という役割分担を意識することで、時間が経っても崩れにくい、ツヤのあるスタイルが完成します。
応用編:オイルとワックスを「混ぜる」裏技
最近、おしゃれなニュアンスヘアを作るテクニックとして人気なのが、オイルとワックスを手のひらで混ぜてから使う方法です。
「順番を気にするのが面倒」「もっと時短したい」という方にもおすすめですが、それ以上に「質感のコントロール」ができるのが最大の魅力です。
- 混ぜる比率の目安基本は「ワックス 2:オイル 1」の割合です。ワックスのセット力を活かしつつ、オイルのツヤ感をプラスできます。
- どんな時に混ぜるべき?ハードワックスを買ってみたものの、髪がゴワついて使いにくいと感じる時。あるいは、髪が太くて硬く、ワックスだけではパサついて見えてしまう時に、オイルを数滴混ぜてみてください。驚くほど伸びが良くなり、髪への馴染みがスムーズになります。
ただし、注意点もあります。水分量の多いジェルタイプのスタイリング剤とオイルを混ぜると、成分が分離して白く粉を吹いたようになることがあります。混ぜる際は、クリームタイプやファイバータイプのワックスを選ぶのが無難です。
髪質や長さによって使い分けよう
髪の状態は人それぞれ。全員が同じ量、同じ塗り方でうまくいくとは限りません。自分のタイプに合わせて微調整してみましょう。
- 軟毛・細毛の方オイルを付けすぎると、せっかくワックスで立たせた根元が重さでペタンと寝てしまいます。オイルは毛先数センチのみに留めるか、非常に軽いサラサラしたタイプを選んでください。
- 剛毛・多毛・くせ毛の方オイルの役割が非常に重要になります。ワックスを塗る前のオイルをしっかりめに馴染ませることで、髪のボリュームを落ち着かせ、ワックスによる引っ掛かりを抑えることができます。
- ショートヘアの方動きが命なので、ワックスが主役です。オイルは「パサつきを抑えるための補助」として少なめに。
- ロングヘアの方まとまりとツヤが命です。オイルをメインに使い、ワックスは「まとめ髪の際のアホ毛抑え」や「毛先の束感出し」にスポット使いするのが綺麗に見えるコツです。
失敗しないためのポイントは「量」と「場所」
「オイルとワックスを併用すると、どうしてもベタついてしまう」という方は、付ける量と場所に問題があるかもしれません。
多くの人がやってしまいがちな失敗が、頭のてっぺん(表面)から付けてしまうことです。髪の表面や根元に油分が付くと、お風呂に入っていないような「ギトギト感」が出てしまいます。
スタイリング剤を手に広げたら、まずは「後頭部の内側」から手を入れましょう。そこからサイド、毛先へと伸ばし、最後に手に残ったかすかな分量で表面を整える。この手順を守るだけで、清潔感のあるプロ級の仕上がりになります。
また、ヘアワックスの種類選びも大切です。マットな質感が売りのワックスにオイルを混ぜすぎると、本来の良さが消えてしまうこともあります。なりたいスタイルに合わせて、アイテムの組み合わせも楽しんでみてください。
まとめ:ヘアオイルとワックスの順番をマスターして理想の髪型へ
ヘアスタイリングは、毎日の自分を彩る大切な儀式です。ほんの少しの手間で、鏡に映る自分の印象は大きく変わります。
最後に、今回ご紹介した大切なポイントをおさらいしましょう。
- 基本の順番は「オイルが先、ワックスが後」。
- オイルで土台を整えることで、ワックスのノリが良くなる。
- 質感を柔らかくしたい時は「2:1」で混ぜて使うのもアリ。
- 必ず「内側から、毛先中心に」馴染ませ、根元や表面は最後に。
このルールさえ覚えておけば、乾燥する季節でも、湿気が気になる日でも、自信を持って外出できるはずです。髪に自然なツヤと動きが宿ると、表情まで明るく見えますよね。
まずは明日から、ヘアオイルとワックスの順番を意識して、あなた史上最高のスタイリングに挑戦してみてください。きっと、周りからも「今日の髪型、なんか素敵だね」と声をかけられるはずですよ。

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