「仕事で疲れ果てて、お風呂に入る気力もない……」
「帰宅して即、メイクだけは落としてサッパリしたい!」
そんな時の強い味方が、シートタイプやコットンで使う拭き取りクレンジングですよね。どこでも手軽に使えて、鏡さえあればメイクが落とせる。その便利さは、忙しい現代人にとって救世主のような存在です。
しかし、SNSや美容雑誌で「クレンジングの拭き取りはよくない」という言葉を耳にしたことはありませんか?便利だからこそ毎日使いたいけれど、将来の肌への影響を考えると不安になってしまいますよね。
結論からお伝えすると、拭き取りクレンジングは「使い方」と「頻度」さえ間違えなければ、決して悪者ではありません。ただ、何も知らずにゴシゴシ使い続けてしまうと、肌のバリア機能を壊してしまうリスクがあるのも事実です。
今回は、なぜ拭き取りクレンジングが「よくない」と言われるのか、その真相を深掘りしながら、肌を傷めないための賢い付き合い方をご紹介します。
なぜ「クレンジングの拭き取りはよくない」と噂されるのか?
まずは、美容のプロや皮膚科医が「拭き取りタイプには注意が必要」と警鐘を鳴らす理由を整理してみましょう。主な理由は、大きく分けて3つあります。
1. 物理的な「摩擦」が肌のバリアを破壊する
拭き取りクレンジングが肌に良くないと言われる最大の理由は、コットンやシートで肌をこする「摩擦」です。
私たちの肌の表面にある角質層は、わずか0.02mmほどの厚さしかありません。これは、食品ラップ1枚分程度の非常にデリケートなものです。毎日コットンで肌を滑らせる刺激は、この薄い角質を少しずつ削り取ってしまう可能性があります。
摩擦が続くと肌のバリア機能が低下し、乾燥しやすくなったり、赤みが出やすくなったりします。さらに怖いのが「色素沈着」です。肌は刺激を受けると、自分を守るためにメラニンを作り出します。これが蓄積すると、将来のシミやくすみの原因になってしまうのです。
2. 洗浄成分(界面活性剤)が肌に残りやすい
多くの拭き取りクレンジングは、洗い流しが不要なタイプです。しかし、メイクを浮かせるための成分である「界面活性剤」は、少なからず肌の上に残ります。
製品によって工夫はされていますが、肌が敏感な人の場合、この残った洗浄成分が刺激となり、かゆみや小さな湿疹を引き起こすことがあります。また、洗浄成分が肌に長時間留まることで、肌本来の潤い成分まで一緒に奪い去ってしまうこともあるのです。
3. メイク汚れを「塗り広げて」しまうリスク
洗い流すタイプなら、浮かせた汚れを水と一緒に一気に流し去ることができます。しかし拭き取りの場合、汚れたコットンで顔全体を拭き続けると、一度浮かせたメイク汚れを再び肌に塗り広げてしまうことがあります。
特に毛穴の奥に入り込んだファンデーションなどは、拭き取りだけでは完全に除去しきれないことが多く、それが原因で毛穴詰まりやニキビを招いてしまうケースも少なくありません。
拭き取りクレンジングが向いている人・向かない人
「よくない」と言われる理由を知ると怖くなってしまいますが、拭き取りタイプにも素晴らしいメリットはあります。大切なのは、自分の肌質や状況に合っているかどうかを見極めることです。
拭き取りを避けたほうがいい人
- 肌が乾燥しやすく、カサつきがちな人
- 敏感肌で、化粧水がしみるときがある人
- ニキビが繰り返しできてしまう人
- すでに肝斑やシミが気になっている人
こうした方は、拭き取りによる刺激が症状を悪化させる可能性が高いため、基本的には「洗い流すタイプ」のクレンジングをおすすめします。
拭き取りを上手に活用できる人
- 帰宅が遅く、どうしても今すぐメイクを落としたい時がある人
- ポイントメイク(アイシャドウやリップ)だけを素早く落としたい人
- 朝の洗顔代わりに、余分な皮脂だけをサッとオフしたい人(※乾燥肌以外)
- 入院中や災害時など、水が自由に使えない環境にいる人
「毎日使うメインのクレンジング」としてではなく、あくまで「緊急用」や「部分用」として取り入れるのが、肌を美しく保つ秘訣です。
摩擦を最小限に!肌荒れを防ぐ「正しい拭き取り方」の心得
どうしても拭き取りクレンジングを使いたい時、肌へのダメージを最小限に抑えるための鉄則があります。以下のポイントを意識するだけで、肌への負担は激減します。
コットンは「ヒタヒタ」にするのが鉄則
拭き取りタイプのウォーターを使用する場合、コットンの量はケチってはいけません。コットンは、裏側までしっかり濡れるくらい、たっぷりと液を含ませてください。
液の量が少ないと、コットン自体の繊維が肌に直接当たり、ヤスリでこすっているのと同じ状態になってしまいます。水分をたっぷり含ませることで、液そのものがクッションの役割を果たし、滑りを良くしてくれます。
「拭く」のではなく「置いて浮かせる」
汚れを落とそうとして、ゴシゴシと力を入れるのは厳禁です。
- まず、液を含ませたコットンをメイクの上にそっと置きます。
- そのまま5秒〜10秒ほどキープ。
- 体温でメイクが浮き上がってくるのを待ち、その後、撫でるような力加減でゆっくりと滑らせます。
これだけで、強くこすらなくても驚くほどスルッとメイクが落ちるようになります。
汚れたらすぐに新しい面へ
一度拭いた汚れた面で、別の場所を拭かないようにしましょう。汚れたままのコットンは摩擦が大きくなり、肌に雑菌を広げる原因にもなります。
コットンの両面を使い切ったら、迷わず新しいものに変えてください。顔全体を落とすなら、少なくとも2〜3枚は使うのが理想的です。
拭き取り後の「保湿」は2倍丁寧に
「洗い流し不要」と書かれていても、拭き取り後は肌が非常に無防備な状態になっています。できるだけ早く保湿ケアを行いましょう。
もし余裕があるなら、拭き取りの後にぬるま湯で軽くすすぐだけでも、肌に残った洗浄成分をリセットできるので安心です。
どんな製品を選べばいい?肌に優しい選び方のポイント
拭き取りクレンジングを選ぶ際は、配合成分にも注目してみましょう。少しでも肌への負担を減らすためのチェックポイントをまとめました。
アルコールフリー(エタノールフリー)を選ぶ
拭き取り後のスッキリ感を出すためにアルコールが配合されていることがありますが、これは肌の水分を奪いやすく、刺激になりやすい成分です。敏感肌の方は「アルコールフリー」の表記があるものを選びましょう。
保湿成分が豊富なものを選ぶ
ヒアルロン酸やグリセリン、セラミドなどの保湿成分がベースになっているものを選ぶと、拭き取った後のツッパリ感を軽減できます。最近では、ミセラークレンジングのように、汚れだけを吸着して潤いを守る技術を採用した製品も増えています。
厚みのある大判シートを選ぶ
シートタイプを選ぶ場合は、液がたっぷりと染み込んでいて、素材自体に厚みがあるものを選んでください。薄いシートはすぐに乾いてしまい、摩擦の原因になりやすいからです。
拭き取り以外の選択肢!時短と肌への優しさを両立する方法
「本当は肌をいたわりたいけれど、やっぱり楽をしたい……」
そんな方には、拭き取り以外の「時短クレンジング」も検討してみてください。
最近人気なのは、W洗顔不要のクレンジングバームやクレンジングオイルです。これらは肌の上でとろけるようにメイクに馴染み、洗い流すだけで洗顔まで完了します。
拭き取りのようにコットンを準備する手間もなく、手で優しく馴染ませるだけなので、摩擦のリスクを大幅に減らすことができます。お風呂の中で使えるタイプを選べば、さらに効率よくケアができますよ。
まとめ:クレンジングの拭き取りはよくない?肌荒れや摩擦を防ぐ正しい使い方と選び方を解説
「クレンジングの拭き取りはよくない」と言われるのは、間違った使い方による「摩擦」と「成分の残留」が原因でした。
しかし、拭き取りクレンジング自体が悪なのではありません。正しい知識を持って、賢く使い分ければ、忙しい毎日の負担を減らしてくれる心強いパートナーになります。
- 毎日ではなく、疲れた時の「特別ルール」として使う
- コットンは液でヒタヒタにして、絶対にこすらない
- 使用後はいつも以上にしっかりと保湿する
この3点を守るだけで、あなたの肌の未来は大きく変わります。
もし、今使っている拭き取りクレンジングで肌に違和感があるなら、一度お休みして、洗い流すタイプの敏感肌用クレンジングに切り替えて様子を見てくださいね。
あなたの肌質やライフスタイルに合ったクレンジング選びで、いつまでも健やかで美しい素肌を守っていきましょう!

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