「朝しっかりセットしたはずなのに、駅に着く頃には髪が爆発している」「髪の量が多くて、頭が一回り大きく見えるのが悩み……」
そんな広がりやすい髪質の方にとって、救世主となるのがヘアオイルです。でも、ただ適当にオイルを塗ればいいというわけではありません。選び方を間違えると、ボリュームが抑まるどころか、表面だけベタついて内側はパサパサ、なんて悲劇も起こりがちです。
今回は、剛毛・多毛・くせ毛さんに寄り添った、本当にボリュームを抑えるためのヘアオイルの選び方と、プロも実践する使い方のコツを徹底解説します。
なぜあなたの髪は広がってしまうのか?
まずは敵を知ることから始めましょう。髪がボリュームアップしてしまう原因は、主に3つあります。
1つ目は、髪の水分バランスの乱れです。乾燥した髪は、空気中の湿気を吸い込もうとして膨らみます。これが雨の日に髪が広がる最大の理由です。
2つ目は、もともとの髪質(剛毛・多毛)です。一本一本が太くて硬い髪は、反発力が強いため、重さで落ち着かせない限り外側に広がろうとします。
3つ目は、ダメージによる空洞化です。カラーやパーマでキューティクルが傷むと、髪の内部がスカスカになり、より湿気の影響を受けやすくなります。
これらの原因を物理的に「重さ」と「コーティング」で封じ込めるのが、ボリューム抑制に特化したヘアオイルの役割です。
ボリュームを抑えるヘアオイル選びの3つの鉄則
市販されているヘアオイルは星の数ほどありますが、ボリュームダウンが目的なら「しっとり感」を重視して選ぶのが正解です。
1. 「植物性」か「シリコーン配合」かを見極める
ボリュームをしっかり殺したいなら、この2つの特徴を理解しておく必要があります。
- 植物性オイル: アーモンド油、ホホバ油、シア脂などの天然由来成分。これらは分子が大きく、髪にしっかりとした「重み」を与えてくれます。
- シリコーン配合: 成分表に「ジメチコン」「シクロメチコン」とあるもの。髪の表面をピタッとコーティングして湿気を遮断するため、うねりや広がりをガードする力が非常に高いです。
とにかくボリュームを抑えたいなら、この両方のメリットを活かした重めのテクスチャーを選びましょう。
2. 「リッチ」「モイスト」という表記を信じる
メーカーはターゲットに合わせて使用感を調整しています。「サラサラ」「ライト」と書かれたものは、細毛や軟毛の人向けです。多毛・剛毛さんがこれを使うと、いくら塗ってもボリュームが収まらず、ただ油分だけが浮いてしまうことがあります。「リッチ」「モイスト」「EX」などの表記がある、粘度の高いものを選んでください。
3. スタイリング用かアウトバス用かを確認する
お風呂上がりの濡れた髪に使う「アウトバス(洗い流さないトリートメント)」と、乾いた髪の仕上げに使う「スタイリング用」では目的が異なります。ボリュームを1日中抑えたいなら、スタイリング専用の少し重めのオイルを併用するのがベストです。
広がりを抑えてまとまる!おすすめヘアオイル10選
多毛・剛毛・くせ毛の悩みに応えてくれる、実力派のアイテムを厳選しました。
1. ナプラ N. ポリッシュオイル
SNSでもはや殿堂入りしている、重めオイルの代表格です。ナプラ N. ポリッシュオイルは、天然由来成分のみで作られていながら、非常に高いキープ力を誇ります。少量で髪がしっとりと落ち着き、今どきのウェットな質感を作りつつ、ボリュームを劇的に抑えてくれます。
2. ミルボン エルジューダ MO
硬い髪に悩む人のための救世主的な1本。ミルボン エルジューダ MOは、オリーブスクワランが髪内部を柔らかくし、扱いやすい状態に整えてくれます。お風呂上がりに使うだけで、翌朝の髪の収まりが全く違います。
3. ホーユー NiNE マルチスタイリングオイル リッチ
「重さは欲しいけど、指通りも大事にしたい」というワガママを叶えてくれるのがホーユー NiNE マルチスタイリングオイル リッチです。しっかりとした束感が出て、広がりを抑えつつもベタつきにくい絶妙なバランスが人気です。
4. ステラシード 8 THE THALASSO(エイトザタラソ)リペアショット&EXモイスト
乾燥によるパサつきと広がりが気になるなら8 THE THALASSO エイトザタラソ ヘアオイルがおすすめ。幹細胞エキスや海洋由来成分が、スカスカになった髪内部に潤いを補給。毛先までとぅるんとしたまとまりを与えてくれます。
5. トラック オイル No.3
金木犀のような香りで大ブームとなりましたが、実力も本物です。トラック オイル No.3は、シリーズの中で最も重い質感。乾燥しがちな太い髪も、一塗りでしなやかにボリュームダウンできます。
6. モロッカンオイル トリートメント
世界中で愛されるモロッカンオイル トリートメントは、アルガンオイルの力で髪をコーティング。保湿力が非常に高く、使い続けることで髪の質感が柔らかくなり、広がりにくいベースを作ってくれます。
7. ルベル イオセラム オイル
くせ毛特有の広がりにはルベル イオセラム オイルが最適です。美容液成分が髪の内部まで浸透し、表面はさらっとしているのに、内側からギュッと詰まったような重みを感じさせてくれます。
8. ロレアル パリ エルセーヴ エクストラオーディナリー オイル エクストラ リッチ フィニッシュ
ドラッグストアで手に入る最強クラスの重めオイルといえばロレアル パリ エルセーヴ エクストラオーディナリー オイル。濃密なうるおいが、ひどくパサついた髪も一瞬でしっとりと落ち着かせます。
9. ウカ(uka) ヘアオイル レイニーウォーク
その名の通り、雨の日の広がりに特化したオイルです。uka ヘアオイル レイニーウォークは、湿気で膨らむ髪をコントロールする処方。さらりとした使い心地ながら、驚くほど髪が広がりません。
10. プロミルオイル
ホホバオイルやアーモンドオイルなど、16種類の天然由来オイルを配合したプロミルオイル。スタイリングの仕上げに使うことで、艶やかなまとまりを長時間キープします。多毛さんでも納得の重厚感です。
ボリュームを殺す「正しい付け方」のコツ
せっかく良いオイルを手に入れても、使い方が間違っていては効果は半減します。「ベタつかずにボリュームを抑える」ためのプロの技をご紹介します。
タオルドライを念入りに
濡れた髪にアウトバスオイルを付ける際、水滴が滴るような状態ではオイルが弾かれてしまいます。しっかりとタオルで水分を拭き取ってから、オイルを手に取りましょう。
「内側」から攻めるのが鉄則
やってしまいがちなのが、いきなり髪の表面にオイルをベタッと付けること。これではトップがペタンとし、不潔な印象に見えてしまいます。
正解は、まず手のひらと指の間にオイルをしっかり広げ、襟足付近の「内側」から手を入れて、手ぐしを通すように馴染ませることです。最も毛量が多く、広がりやすい内側に一番多くオイルが付くようにしましょう。
最後に表面を撫でる
手に残ったごく少量のオイルで、最後に髪の表面や前髪を整えます。これで、必要な場所にはしっかり重みが加わり、表面は綺麗なツヤだけが残る理想の仕上がりになります。
ブラッシングで均一に
オイルを塗った後、目の粗いコームで優しくブラッシングしてください。手だけではムラになりやすいオイルが、1本1本の髪に均一に行き渡り、まとまりの持続力が劇的にアップします。
湿気に負けない!午後の広がりを防ぐテクニック
朝は良くても、夕方になると広がってしまう。そんな方は、オイルの「2段活用」を試してみてください。
まず朝のスタイリング時、アイロンなどで形を整えた後に、スタイリング用の重めオイルをしっかり馴染ませます。この時、毛先だけでなく中間部分にもしっかり揉み込むのがポイントです。
もし外出先で広がりが気になったら、追いオイルをするのも手ですが、付けすぎには注意。手のひらに1〜2滴だけ伸ばし、浮いている毛を抑えるように優しくプレスしてください。
ボリュームを抑えるヘアオイルで理想のまとまり髪へ
髪のボリューム問題は、自分の髪質に合った「重さ」と「成分」のオイルを選び、正しい手順で塗布するだけで、驚くほど解決に近づきます。
広がりやすい髪は、言い換えれば「華やかさ」や「扱いがい」がある髪でもあります。信頼できる一本を見つけて、湿気や乾燥に振り回されない、自分らしいスタイルを楽しんでくださいね。
まずは、自分の髪が「乾燥しているのか」「硬いのか」を見極めることから始めてみましょう。それだけで、選ぶべきヘアオイルが明確になるはずですよ。

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