「男がクレンジングなんて、やりすぎじゃないか?」
そう思っていた時期が僕にもありました。洗顔フォームでゴシゴシ洗えば、顔の脂なんて全部落ちるはずだ、と。
でも、夕方になると顔がテカり、鼻の頭にはポツポツと黒ずみが目立つ。鏡を見るたびに「なんだか清潔感がないな」と落ち込む毎日。そんな状況を変えてくれたのが、夜のルーティンにクレンジングを取り入れることでした。
実は、現代の男性にとって「クレンジングを毎日使うこと」は、モテる・仕事ができるといった「清潔感」を手に入れるための最短ルートなんです。なぜ洗顔だけでは足りないのか、毎日使うと肌はどう変わるのか。今回は、メンズクレンジングの真実を深掘りしていきます。
なぜ洗顔だけでは「男の汚れ」を落としきれないのか
そもそも、洗顔料とクレンジングは全くの別物です。
洗顔料が得意なのは、汗やホコリ、古い角質といった「水性の汚れ」を落とすこと。対して、クレンジングが得意なのは、油分に溶け込んだ「油性の汚れ」を浮かせて落とすことです。
男性の肌は女性に比べて皮脂の分泌量が約3倍と言われています。この皮脂が空気に触れて酸化すると、洗顔料だけではなかなか落ちない粘り気のある汚れ(過酸化脂質)に変化します。これが毛穴に詰まると、あの厄介な「角栓」や「黒ずみ」の正体になるわけです。
さらに最近では、男性でも日焼け止めを塗るのが当たり前になってきました。
メンズ日焼け止めなどのウォータープルーフ製品は、汗で落ちないように作られているため、洗顔料だけでは肌に残ってしまいます。残った日焼け止めの成分が皮脂と混ざり合うと、肌荒れやニキビの温床になってしまうのです。
「毎日しっかり洗っているのに肌が荒れる」という人は、汚れが落ちていないのではなく、落とすべき「油の汚れ」を放置してしまっている可能性があります。
クレンジングを毎日取り入れるメリットと変化
クレンジングを習慣にすると、まず実感するのが「肌のざらつき」の解消です。
小鼻を指でなぞったときに感じる、あの嫌な凸凹。あれは毛穴に詰まった皮脂が固まったものです。クレンジング剤にはオイル成分が含まれているため、固まった皮脂をじわっと溶かし出してくれます。
毎日続けることで、以下のような変化を実感しやすくなります。
- 毛穴の黒ずみが目立たなくなる黒ずみの原因である酸化した皮脂を毎日リセットすることで、毛穴が引き締まり、顔全体の印象が明るくなります。
- スキンケアの浸透が良くなる汚れの膜が取り除かれることで、洗顔後のメンズ化粧水やメンズ乳液の成分がぐんぐんと肌に吸い込まれていく感覚を味わえます。
- 脂ぎったテカリが落ち着く意外かもしれませんが、肌は乾燥を感じると、それを補おうとして過剰に皮脂を出します。クレンジングで適切に汚れを落とし、しっかり保湿することで、かえって日中のテカリが抑えられるようになるのです。
清潔感のある男性に共通しているのは、肌の「キメ」が整っていること。その土台を作るのが、毎晩のクレンジングなのです。
肌質別!失敗しないメンズクレンジングの選び方
「さっそく始めよう」と思っても、ドラッグストアには膨大な種類のクレンジングが並んでいます。どれを選べばいいか迷ったら、自分の肌質に合わせて選ぶのが失敗しないコツです。
・ガッツリ脂性肌・しっかり日焼け止め派
迷わず「クレンジングオイル」を選びましょう。洗浄力が最も高く、頑固な油汚れを瞬時に浮かせてくれます。ファンケル マイルドクレンジングオイルのような、肌への負担を抑えつつ洗浄力が高いアイテムがメンズにも人気です。
・毛穴ケアを重視したい派
「クレンジングバーム」がおすすめです。固形のバームを体温で溶かして使うタイプで、肌の上でとろける感覚が心地よいです。厚みのあるテクスチャーなので、指の摩擦を抑えながら毛穴の奥まで掃除できます。DUO ザ クレンジングバームなどが代表的ですね。
・乾燥が気になる・敏感肌派
「クレンジングミルク」や「クレンジングジェル」が向いています。洗浄力はマイルドですが、肌に必要な潤いを残しながら優しく洗い上げてくれます。
・めんどくさがりなミニマリスト派
「W洗顔不要」と書かれたアイテムを選んでください。通常はクレンジングの後に洗顔料を使う必要がありますが、これ一回で済むタイプなら、忙しい夜でも継続しやすいはずです。
プロが教える「効果を最大化する」正しい手順
ただクレンジングを顔に塗ればいいというわけではありません。男性がやりがちな「間違い」を防ぐための4ステップを紹介します。
ステップ1:手と顔は乾いた状態で
多くのクレンジングは、水に濡れると洗浄力が落ちてしまいます。お風呂場で使う場合も、まずは乾いた手で手に取るのが鉄則です。
ステップ2:摩擦は絶対NG、円を描くように
「汚れを落としたい」という一心で指を強く押し付けるのは逆効果です。肌を傷つけ、シワや乾燥の原因になります。薬指と中指の腹を使って、くるくると優しく撫でるように馴染ませましょう。時間は1分程度で十分です。
ステップ3:最大のポイント「乳化(にゅうか)」
ここが一番重要です。洗い流す前に、少量のぬるま湯を手に取り、顔全体のオイルと混ぜ合わせます。オイルが白く濁ったら、それが「乳化」のサイン。この工程を挟むことで、油汚れが水でサラッと流れる状態に変化します。これを知っているだけで、洗い上がりのヌルつきが一切なくなります。
ステップ4:ぬるま湯で20回以上すすぐ
32〜34度くらいの、少し冷たいと感じるくらいのぬるま湯で丁寧に流します。シャワーを直接顔に当てるのは刺激が強すぎるので、手で水をすくって優しく洗い流してください。
クレンジング後の「保湿」までがセット
クレンジングで汚れをリセットした後の肌は、いわば「まっさらな状態」です。このまま放置すると、どんどん水分が逃げていってしまいます。
必ずメンズオールインワンジェルなどで、すぐに水分と油分を補給してください。汚れを落とすことと、潤いを与えることはセットで一つの工程だと考えましょう。
もし「毎日クレンジングをして肌がカサつく」と感じるなら、それはやり方が悪いのではなく、その後の保湿が足りないか、クレンジング剤の洗浄力が強すぎるサインです。週に数回に頻度を落とすか、よりしっとりしたタイプに変えて調整してみてください。
クレンジングを毎日続ける男が手にする未来
美容は、筋トレと同じです。一晩で劇的に変わる魔法はありませんが、毎日積み重ねたケアは必ず肌に現れます。
想像してみてください。至近距離で会話をするとき、毛穴が詰まったテカテカの肌の人と、清潔感があってキメの整った肌の人。どちらが信頼され、好感を持たれるかは明白ですよね。
「男がクレンジングなんて」という固定観念を捨てた人から、周囲と差がつく清潔感を手に入れています。まずは今夜、クレンジングオイルを手に取るところから始めてみませんか。
「クレンジング 毎日 男」という習慣は、決して美容マニアだけの特別なことではありません。それは、現代社会をスマートに生き抜くための、新しい身だしなみのスタンダードなのです。

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