「乾燥が気になるから、1日に何度も化粧水を塗っている」「モデルさんが『化粧水は10回重ね塗りする』と言っていたけれど、本当に肌にいいの?」
スキンケアの基本中の基本である化粧水。毎日当たり前のように使っていますが、実は「回数」や「塗り方」を少し間違えるだけで、かえって肌を乾燥させてしまうリスクがあることをご存知でしょうか。
良かれと思ってやっているその習慣が、実はあなたの肌のバリア機能を壊しているかもしれません。今回は、皮膚科学的な視点に基づいた「化粧水の正しい回数」と、肌質別のベストなアプローチを徹底的に深掘りしていきます。
結論!化粧水の回数は「1日2回」が黄金ルール
結論からお伝えすると、化粧水を塗る回数は「1日2回」が最も理想的です。具体的には「朝の洗顔後」と「夜の入浴・洗顔後」の2タイミングですね。
なぜ2回で十分なのでしょうか。それは、私たちの肌(角質層)が蓄えられる水分量には限界があるからです。
肌の表面にある角質層の厚さは、わずか0.02mm。ラップ1枚分ほどの薄さしかありません。そこに無理やり何度も水分を流し込もうとしても、肌はすべてを吸収しきれません。それどころか、過剰な水分は肌のコンディションを乱す原因にもなり得ます。
まずは「朝晩の2回、丁寧に馴染ませる」ことを基本のルーティンに据えましょう。
化粧水を「塗りすぎる」ことで起こる恐ろしいデメリット
「回数が多ければ多いほど、肌が潤う」というのは、残念ながら誤解です。実は、過剰な回数の化粧水塗布には、無視できない3つのデメリットがあります。
1. 「ふやけ」によるバリア機能の低下
お風呂に長く浸かりすぎると、指先が白くふやけてしまいますよね。あれと同じことが顔の肌でも起こります。何度も化粧水を塗り重ねて肌が常に濡れた状態にあると、角質細胞がふやけて隙間が生じます。この隙間から外部の刺激物質が入り込みやすくなり、結果として敏感肌や赤みを引き起こす原因になるのです。
2. 「過乾燥」の引き金になる
肌に吸収されなかった水分は、やがて空気中へと蒸発していきます。このとき、水分が蒸発する勢いに引きずられて、肌の内部にもともと存在していた水分まで一緒に奪われてしまう現象が起こります。これを「過乾燥」と呼びます。塗れば塗るほど、肌の奥が乾燥していくという皮肉な結果を招いてしまうわけです。
3. 肌の自浄作用を妨げる
過剰な水分補給は、肌が本来持っている「自ら潤う力」を怠けさせてしまう可能性もあります。常に外から水分が供給されることで、肌が「あ、自分でお水を作らなくていいんだ」と勘違いし、皮脂や天然保湿因子の分泌バランスが崩れてしまうことがあるのです。
肌質別・あなたが目指すべきベストな塗り方
「1日2回」という基本はありつつも、肌質によって1回あたりの「丁寧さ」や「重ね方」を変えるのが、美肌への近道です。自分の肌タイプに合わせた最適解を見つけていきましょう。
乾燥肌さんは「少量を3回」に分ける
カサつきが気になる乾燥肌の方は、1回の量をドバッとつけるのではなく、少量を手のひらで温めながら「3回」に分けて馴染ませるのがおすすめです。1回塗るごとにハンドプレスで優しく肌に密着させ、肌が吸い付くような感覚になったら次を重ねる。これにより、バリア機能を壊さずに、角質層の隅々まで効率よく水分を届けることができます。
もし非常に乾燥が厳しいと感じるなら、高保湿タイプのキュレル 化粧水などを活用し、質を高める工夫をしてみてください。
脂性肌さんは「1回」でシンプルに
皮脂分泌が盛んな方は、化粧水を何度も重ねる必要はありません。むしろ、過剰な水分と油分のバランスが崩れることで、さらに皮脂が出やすくなることもあります。さっぱりとした質感のものを1回、ハンドプレスでしっかり浸透させるだけで十分です。
混合肌さんは「部位によって回数を分ける」
おでこや鼻(Tゾーン)はベタつくのに、頬や目元はカサつく。そんな混合肌さんは、部位ごとに回数をコントロールしましょう。Tゾーンは1回でサッと済ませ、乾燥しやすいUゾーン(頬や口周り)だけ2〜3回重ね塗りをする「部分調整」が、肌の平準化に役立ちます。
日中の乾燥、どう乗り切る?3回目以降の対処法
「朝晩の2回と言われても、午後のオフィスが乾燥して耐えられない!」という方も多いはず。そんな時に、3回目以降のケアとして有効なのが「ミスト化粧水」や「保湿バーム」の活用です。
ただし、ここでも注意点があります。メイクの上からミスト化粧水を吹きかけるだけでは、先ほどお話しした「過乾燥」を招くだけです。水分を補給したら、必ず指先でトントンと馴染ませるか、上から薄く乳液やバームを重ねて「蓋」をすることを忘れないでください。
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化粧水以上に大切な「回数」と「タイミング」の心得
回数と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが「いつ塗るか」というタイミングです。
「魔の5分」を逃さない
洗顔が終わった瞬間から、肌の水分は猛スピードで逃げていきます。タオルで水分を拭き取ってから「5分以内」が勝負。理想を言えば、洗顔後1分以内に最初の1回目を塗布するのがベストです。お風呂上がりなら、まずは導入美容液や導入化粧水をサッと塗って、着替えの時間を確保するのも賢い戦略ですね。
摩擦は絶対NG
何度も塗ることで陥りやすい罠が「摩擦」です。1日に何度もコットンでパッティングしたり、ゴシゴシと塗り込んだりすると、それだけで肌に微細な傷がつきます。回数を増やすよりも、1回の塗布を「優しく、包み込むように」行うこと。これが、結果的に肌のキープ力を高めます。
Q&A:化粧水にまつわる素朴な疑問
読者の皆さんからよく寄せられる、回数や使い方に関するお悩みにお答えします。
Q. 拭き取り化粧水を使っている場合、回数はどうなりますか?
A. 拭き取り化粧水は「角質ケア」を目的としているため、通常の保湿化粧水とは別物と考えましょう。朝か晩のどちらか1回、洗顔後のまっさらな肌に使用するのが一般的です。その後に必ず保湿化粧水で水分を補いましょう。
Q. シートマスクを使う日は、化粧水は不要ですか?
A. シートマスクは、いわば「強力な化粧水」のようなもの。マスクの後は乳液やクリームだけで十分な場合が多いですが、マスクの成分をより馴染みやすくするために、軽く化粧水で肌を整えてからマスクを貼るのが、通な使い方です。
Q. 安い化粧水をバシャバシャ何度も使うのと、高いものを少量使うのはどっちが良い?
A. 肌に合うことが前提ですが、個人的には「適量を、朝晩2回」しっかり使えるものを選ぶのがベストだと考えます。高価すぎてケチってしまうと、摩擦の原因になります。逆に安すぎて何度もバシャバシャ塗りすぎるのも、肌をふやかしてしまいます。ハトムギ化粧水のような大容量タイプを使う場合も、回数は増やしすぎず「丁寧な2回」を心がけてみてください。
まとめ:化粧水は1日何回が正解?正しい回数で健やかな肌へ
いかがでしたでしょうか。
「化粧水は1日何回塗るのが正解か」という問いへの答えは、基本は「朝晩の2回」です。たくさん塗れば塗るほど肌が喜ぶわけではなく、大切なのは「適切な量を、適切なタイミングで、優しく馴染ませる」こと。
- 朝・晩の1日2回を基本にする
- 洗顔後、すぐさま(できれば1分以内)に塗る
- 肌質に合わせて、重ね塗りの回数(1〜3回程度)を微調整する
- 塗りすぎによる「肌のふやけ」と「過乾燥」に注意する
この4つのポイントを意識するだけで、あなたのスキンケアの効果は劇的に変わります。鏡を見るのが楽しみになるような、内側から潤いを感じる「自立した肌」を目指しましょう。
今日からのスキンケア、回数に振り回されるのではなく、自分の肌と対話しながら丁寧に楽しんでみてくださいね。

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