お子さんの顔に、ふと見ると「白いカサカサした部分」ができていることはありませんか?「これって何かの病気?」「もしかして水虫が顔にうつったの?」とはじめて見たときは驚いてしまいますよね。
この症状、昔から「はたけ」と呼ばれているものです。正式な名前は「単純性粃糠疹(たんじゅんせいひこうしん)」といいます。見た目が少し目立つので心配になりますが、実は適切なケアを知っていれば過度に怖がる必要はありません。
今回は、気になる「はたけ」の原因から、お家でできるケア、おすすめの市販薬、そして再発を防ぐための予防法まで、分かりやすくお伝えしていきます。
そもそも「はたけ(単純性粃糠疹)」ってどんな状態?
「はたけ」は、主に3歳くらいから中学生くらいまでの子供によく見られる肌の症状です。顔の頬や口の周り、額などに、境界が少しぼんやりした円形や楕円形の白い斑点が現れます。
最大の特徴は、その表面が細かく粉を吹いたようにカサついていること。かゆみや痛みはほとんどないケースが多いですが、まれに軽いかゆみを感じる子もいます。
夏場になると、周りの肌が日焼けして黒くなる一方で、「はたけ」の部分はメラニン色素が一時的に作られにくくなっているため、白さが余計に目立ってしまいます。そのため、「夏になって急に増えた!」と感じる親御さんも多いのですが、実際には冬の乾燥時期から始まっていることが多いのです。
なぜ「はたけ」ができるの?主な原因とメカニズム
「はたけ」ができるはっきりとした原因は、実はまだ完全には解明されていません。しかし、現代の医学では主に「肌のバリア機能の低下」と「乾燥」が深く関わっていると考えられています。
子供の肌はとってもデリケート
子供の肌は大人に比べて皮膚が薄く、皮脂の分泌量も不安定です。そのため、ちょっとした外気の影響や乾燥、あるいは石鹸での洗いすぎなどで簡単にバリア機能が壊れてしまいます。その結果、軽い湿疹のような状態になり、肌のターンオーバー(生まれ変わり)が乱れて白い粉を吹いたようになってしまうのです。
紫外線やアトピー素因も関係
もともとアトピー性皮膚炎の傾向がある乾燥肌の子に出やすいと言われています。また、強い日差しを浴びることで肌がダメージを受け、その回復過程で斑点状に白く残ることもあります。
これって本当に「はたけ」?見分けたい似た症状
「はたけ」とよく似ていて、間違えやすい症状がいくつかあります。特に以下の2つは対処法が異なるため注意が必要です。
尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)
「はたけ」は表面がカサカサしていますが、白斑はカサつきがなく、肌の色が完全に抜けて「真っ白」になります。境界もはっきりしているのが特徴です。これは自己免疫のトラブルなどが関係しているため、皮膚科での専門的な治療が必要です。
顔面白癬(かおめんらくせん)
いわゆる「顔の水虫」です。カビの一種である白癬菌が感染して起こります。はたけとの違いは、縁が赤く盛り上がったり、かゆみが強かったりすること。また、家族に水虫の人がいたり、動物と触れ合ったりした後にできることがあります。
もし、カサカサの境界が赤く盛り上がっていたり、かゆみが強かったりする場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
「はたけ」を自宅でケアする方法とおすすめの市販薬
「はたけ」の基本のケアは、何よりも「保湿」です。肌のバリア機能をサポートしてあげることで、自然と元の肌色に戻っていきます。
毎日続けたい基本の保湿ケア
お風呂上がりや洗顔後、5分以内に保湿剤を塗るのが鉄則です。肌が水分を含んでいるうちに蓋をしてあげましょう。
- ヘパリン類似物質: 肌の水分を保持する力が強く、血行を促進して肌の修復を助けます。ヒルマイルドなどのクリームやローションが使いやすく人気です。
- ワセリン: 肌の表面に膜を張り、外部刺激から守ってくれます。刺激が少ないので、敏感肌のお子さんにも安心です。白色ワセリンは常備しておくと便利です。
炎症がある場合や伝統的な薬
少し赤みがある場合や、昔ながらのケアをしたい方に選ばれているのがこちらです。
- オロナイン: 実はオロナインH軟膏の効能・効果には「はたけ」としっかり明記されています。殺菌・保湿効果があり、軽度の症状には非常に使いやすい薬です。
- 非ステロイド性抗炎症剤: かゆみが少しあるけれどステロイドは避けたい、という場合にはイハダ プリスクリードDなどのエッセンスタイプも選択肢に入ります。
「はたけ」を作らせない!日常でできる予防のコツ
一度治っても、肌質が変わらない限り再発しやすいのが「はたけ」の困ったところ。日頃から以下のポイントを意識してみてください。
洗いすぎに注意する
顔を洗うときは、洗顔料をしっかり泡立てて、手でこすらず泡を転がすように洗います。熱すぎるお湯は必要な皮脂まで流してしまうので、32〜34度くらいのぬるま湯がベストです。
紫外線対策を徹底する
「はたけ」は日焼けによって目立ちます。また、紫外線によるダメージは肌の乾燥を加速させます。外出時は子供用の低刺激な日焼け止めを塗り、帽子をかぶる習慣をつけましょう。
栄養バランスを整える
肌の材料となるタンパク質や、粘膜・皮膚の健康を保つビタミンA(レバー、緑黄色野菜)、ビタミンB群(豚肉、卵)などを意識して食事に取り入れましょう。
まとめ:顔に白い粉を吹く「はたけ」の治し方!
「はたけ」は、病気というよりは「肌が少し疲れて乾燥しているサイン」と捉えると気持ちが楽になります。
これらを意識するだけで、多くの場合、数ヶ月のうちにきれいな肌に戻っていきます。もし、範囲がどんどん広がったり、強い痛みやかゆみが出てきたりした場合は、無理をせず皮膚科の先生に相談してくださいね。
正しい知識を持ってケアを続ければ、お子さんの健やかな肌を取り戻すことができます。焦らずじっくり、毎日の保湿タイムを親子のスキンシップの時間に変えて取り組んでいきましょう。
顔に白い粉を吹く「はたけ」の治し方を知って、今日から自信を持ってスキンケアを始めてみてくださいね。

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