「朝のメイクを楽にしたい」「1本で全部済ませたい」そんな願いを叶えてくれる魔法のアイテムとして、長年愛されてきたBBクリーム。でも最近、SNSや美容掲示板で「BBクリームはやめたほうがいい」という声を耳にすること、ありませんか?
毎日良かれと思って使っているのに、もしそれが肌トラブルや「老け見え」の原因になっていたとしたらショックですよね。
今回は、なぜBBクリームをやめたほうがいいと言われるのか、その意外なデメリットや、今のあなたの肌に本当に必要なアイテムの見極め方について、本音で詳しく解説していきます。
そもそもBBクリームの役割をおさらい
BBクリームの「BB」は、ブレミッシュ・バルム(Blemish Balm)の略。もともとはピーリングなどの皮膚科手術のあとに、デリケートな肌を保護しながら赤みを隠すためにドイツで開発された医療用の軟膏がルーツです。
それが韓国で進化し、日本でも「日焼け止め・下地・ファンデーション・コンシーラー・美容液」の5役を1本でこなす時短アイテムとして定着しました。
忙しい朝の味方であることは間違いありませんが、多機能すぎるがゆえの「落とし穴」も存在するのです。
BBクリームをやめたほうがいいと言われる4つの理由
なぜ、あんなに便利なBBクリームに否定的な意見が出てくるのでしょうか。そこには、仕上がりや肌への影響に関する切実な理由がありました。
1. 時間が経つと顔がグレーにくすむ
BBクリーム最大の特徴であり弱点でもあるのが、その「色味」です。特にカバー力を重視したタイプや海外ブランドのものに多いのですが、赤みを消すためにグレーのピグメントが配合されていることがあります。
塗りたては綺麗でも、時間が経って自分の皮脂と混ざり合うことで酸化が進み、顔色が土色やグレーっぽく沈んでしまう。これが「夕方の老け見え」の大きな原因です。鏡を見て「なんだか疲れて見えるな」と感じるなら、それはBBクリームの色の設計が今の肌に合っていないサインかもしれません。
2. 油分が多く、崩れ方が汚くなりやすい
1本で保湿まで完結させるために、BBクリームには多くの油分が含まれています。乾燥肌の人には嬉しいポイントですが、脂性肌や混合肌の人が使うと、数時間後にはドロドロに浮いてしまうことも。
さらに、密着力が高い分、崩れるときに毛穴にファンデーションが溜まる「毛穴落ち」を起こしやすいのも難点です。一度崩れると修正が難しく、塗り直すとさらに厚塗り感が出てしまうという悪循環に陥りやすいのです。
3. 「肌に優しい」という誤解とクレンジング不足
「美容液成分配合」という言葉を聞くと、なんとなく肌に良さそうな気がしますよね。しかし、実際には高いSPF値やカバー力を維持するために、シリコンや界面活性剤がしっかり配合されている製品がほとんどです。
「これ1本だから洗顔だけで大丈夫」と思い込み、洗浄力の弱い洗顔料で済ませてしまうと、落としきれなかった成分が毛穴に残り、ニキビや肌荒れを引き起こします。実はファンデーションを丁寧に塗って落とすよりも、BBクリームを雑に落とすほうが肌への負担が大きくなるケースがあるのです。
4. 紫外線対策が不十分になりがち
パッケージに「SPF50 PA++++」と書かれていると安心感がありますよね。でも、日焼け止めとしての効果を数値通りに発揮させるには、実はかなりの量を塗る必要があります。
BBクリームでその規定量を塗ってしまうと、顔だけ浮いたような「厚塗り仮面」状態になってしまいます。多くの人は自然な仕上がりにするために薄く伸ばして使っていますが、それでは実際の日焼け止め効果は半分以下。結果的に、知らないうちに紫外線ダメージを蓄積させている可能性があるのです。
BBクリームから卒業して幸せになれるのはどんな人?
もしあなたが以下のような悩みを感じているなら、BBクリームをやめたほうがいいタイミングかもしれません。
- 透明感のある肌に憧れている人: BBクリームはどうしても質感がマット寄りになり、素肌の透け感が失われがちです。
- 夕方のくすみが深刻な人: どんよりした顔色を解消したいなら、色補正に特化した下地への切り替えが近道です。
- ニキビやテカリに悩んでいる人: 油分の多いオールインワンタイプよりも、パーツごとにアイテムを使い分けるほうが肌が安定します。
- クレンジングを楽にしたい人: 最近は「石鹸で落ちる」ファンデーションも優秀。無理にBBクリームにこだわる必要はありません。
代わりに何を使う?理想の仕上がり別・代替アイテム
「BBクリームをやめたら、毎朝のメイクが大変になるのでは?」と不安になる必要はありません。今のトレンドは、BBクリームよりも軽やかで、かつ肌を綺麗に見せてくれる選択肢がたくさんあります。
透明感と素肌感を重視するなら「CCクリーム」
BBが「カバー(Cover)」なら、CCは「カラーコントロール(Color Control)」の略。肌の色ムラを光の反射で飛ばして整えるのが得意です。
BBクリームよりも薄付きで美容液成分が豊富なものが多く、スキンケアの延長で使えます。「しっかり隠す」のではなく「綺麗に見せる」のが得意なので、ナチュラルメイク派に最適です。
崩れにくさと上品さを求めるなら「下地+ファンデ」
結局のところ、一番崩れにくく綺麗なのは、役割を分担させることです。
- テカリを防ぐ下地をTゾーンに。
- 乾燥を防ぐ下地を頬に。
- 中心部だけ薄くファンデーションを塗る。
このひと手間で、メイクの持ちは格段に変わります。最近はリキッドファンデーションも進化しており、BBクリーム並みに軽い付け心地のものも増えています。
最短で美肌に見せたいなら「トーンアップUV+コンシーラー」
今の美容業界で最も推奨されているのがこの方法です。顔全体には高機能なトーンアップ日焼け止めを塗り、クマや小鼻の赤みなど、どうしても気になる部分だけをコンシーラーでピンポイントにカバーします。
顔全体を「塗った感」で覆わないため、圧倒的な若々しさと抜け感が出ます。クレンジングも楽になり、肌へのストレスも激減します。
それでもBBクリームを使いたい時の「後悔しない」活用術
「やっぱりあの楽さは捨てがたい!」という方もいるでしょう。その場合は、以下のポイントを意識するだけで、デメリットを最小限に抑えることができます。
- 色の選び方を工夫する: グレー系の強いものではなく、自分の肌色に近いベージュ系、またはピンク寄りの血色感が出るものを選びましょう。
- 下地を併用する: 「1本でOK」と書いてあっても、皮脂くずれ防止下地を少量仕込むだけで、持ちが劇的に良くなります。
- スポンジを使って叩き込む: 手で適当に伸ばすとムラになりやすく、崩れの原因に。水を含ませたメイク用スポンジで余分な油分を吸い取りながら密着させると、プロ級の仕上がりになります。
- 仕上げのパウダーは必須: BBクリーム特有のベタつきは酸化を早めます。さらさらしたフェイスパウダーで表面をコーティングし、外気や皮脂から守りましょう。
自分の肌タイプに合わせた選び方の基準
もし新しくアイテムを買い足すなら、自分の肌が何を求めているのかを一度整理してみましょう。
- 乾燥肌さん: ヒアルロン酸やセラミドが高配合された、スキンケア成分重視のBBクリーム。
- 脂性肌さん: 「オイルフリー」処方のものか、さらっとした質感に変わるCCクリーム。
- 敏感肌さん: 紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)で、石鹸でオフできるミネラルファンデーション。
自分の肌質を無視して「売れているから」という理由だけで選んでしまうのが、一番「やめたほうがよかった」と後悔する原因になります。
まとめ:BBクリームはやめたほうがいい?自分にとっての正解を見つけよう
BBクリームは決して「悪い化粧品」ではありません。ただ、あまりにも多機能であることを優先しすぎた結果、一人ひとりの肌の個性や、現代の「素肌感重視」のトレンドとズレが生じてしまっているだけなのです。
もし今、あなたが毎日の鏡の中の自分に100%満足できていないなら、一度その「当たり前」に使っている1本を休ませてみてください。
「BBクリームはやめたほうがいい」という言葉の裏側には、もっとあなたの肌を輝かせる新しい選択肢が隠れています。
- 重たいカバーよりも、光によるトーンアップ。
- 1本で済ませる手軽さよりも、肌と向き合う数分の手間。
- 落としにくさによる負担よりも、クレンジング後の肌の柔らかさ。
ほんの少しメイクのプロセスを変えるだけで、夕方の鏡に映る自分をもっと好きになれるはずです。あなたの肌が本来持っている輝きを引き出すために、今日からベースメイクの常識をアップデートしてみませんか?

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