「アイロンの熱から髪を守るために、先にオイルを塗らなきゃ!」
「あれ、オイルを塗ってからアイロンをすると、髪から煙が出てジューッて音がする……これって大丈夫?」
毎日のヘアセットで、こんな疑問や不安を感じたことはありませんか?実は、ヘアオイルを塗るタイミングを一歩間違えるだけで、良かれと思ってやっている習慣が「髪を揚げ物のようにジュージュー焼いている」状態になっているかもしれません。
朝の忙しい時間、せっかく綺麗になりたくてアイロンを握っているのに、知らず知らずのうちに髪をボロボロにしてしまっていたら悲しいですよね。
今回は、現役の美容師も現場で必ず伝えている「ヘアオイルとヘアアイロンの正しい順番」の真実を徹底解説します。結論から言うと、基本は「アイロンの後」が正解。なぜ後なのか、逆に前でもいいケースはあるのか。あなたの髪を守り、理想のツヤ髪を手に入れるための全知識をまとめました。
なぜ「ヘアオイルはアイロンの後」が鉄則なのか?
結論を急ぐと、一般的なヘアオイルの多くは「アイロンの後」に使うように設計されています。これには、髪の健康を守るための切実な理由が3つあります。
まず1つ目は、「水蒸気爆発」を防ぐためです。
お料理をするとき、熱した油に水分を含んだ食材を入れると「パチパチ!」と激しく弾けますよね。これと同じことが髪の毛の表面や内部で起きるのが水蒸気爆発です。オイルを塗ってから高温のアイロンを当てると、オイルに含まれる水分や油分が急激に加熱され、髪のキューティクルを内側から破壊してしまいます。「ジューッ」という音は、髪が悲鳴を上げているサインなのです。
2つ目は、「髪のタンパク変性」を加速させないためです。
髪の毛の約8割はタンパク質でできています。生卵に熱を通すとゆで卵になるように、髪も高温にさらされると硬く固まってしまいます。オイルを塗った状態でアイロンを当てると、熱が髪に伝わりすぎてしまい、このタンパク変性がより低い温度で、より深刻に進んでしまうのです。一度硬くなった髪は、二度と元の柔らかさには戻りません。
3つ目は、スタイリングのキープ力です。
髪に油分がつきすぎていると、アイロンで作ったカールやストレートの形が定着しにくくなります。せっかく巻いたのに「お昼にはもう取れている」という方は、先にオイルを塗りすぎてベース作りを邪魔している可能性が高いです。
アイロン前にオイルを塗って良い「唯一の例外」とは
「でも、アイロン前に使う専用のオイルも売ってるよね?」と思ったあなた、大正解です。世の中には、アイロンの前に使うことを目的とした「ヒートプロテクト処方」の製品も存在します。
これらは、熱に反応して髪の表面に保護膜を作る「ガンマ-ドコサラクトン」などの成分が配合されています。熱のダメージを軽減するだけでなく、熱を利用して髪を補修してくれる心強い味方です。
ただし、ここで絶対に守ってほしいルールが1つだけあります。それは「塗布した後に、髪が完全に乾いていること」です。
専用オイルであっても、水分が残ったままアイロンを当てるのは厳禁。もし湿っていると感じたら、一度ドライヤーで完全に乾かしてからアイロンを通すようにしてください。このひと手間で、数年後のあなたの髪の質感が劇的に変わります。
理想のツヤ髪を作る!朝のスタイリング黄金ルーティン
正しい順番がわかったところで、明日からすぐに実践できる「失敗しないスタイリング手順」をおさらいしましょう。
- ブラッシングで絡まりを解くまずは髪の絡まりを丁寧に取り除きます。これだけでアイロンの熱が均一に伝わりやすくなり、摩擦ダメージを減らせます。
- アイロン専用のベース剤を仕込む(必要な方のみ)アイロンの形をキープしたい、あるいは熱から守りたい場合は、ReFa ロックオイルのような専用のベースオイルを薄く馴染ませます。
- 完全に乾いているかチェックもしベース剤や寝癖直しで湿っていたら、必ずドライヤーを当ててください。手で触れて「ひんやり」しない状態が理想です。
- 適切な温度でアイロンを通す設定温度は140度〜160度がベスト。180度以上の高温は、一瞬で髪を傷めるので注意が必要です。同じ場所に3秒以上当てないように、スッと滑らせましょう。
- 髪の熱が冷めるまで少し待つ髪の形は「熱が冷めるとき」に固定されます。アイロンを当ててすぐにオイルを塗ると、せっかく作った形が崩れてしまいます。数秒〜1分ほど置き、髪が常温に戻るのを待ちましょう。
- ヘアオイルを「内側」から馴染ませるここで主役の登場です。オイルを手に取り、まずは髪の内側、毛先から馴染ませます。最後に手に残ったわずかなオイルを表面にサッとなでつけるだけで、ベタつかない理想的なツヤが出ます。
美容師が厳選!髪質・悩み別おすすめヘアオイル10選
ここからは、口コミでも評価が高く、実際に多くのサロンで導入されている信頼のヘアオイルを厳選してご紹介します。
- ReFa ロックオイルアイロン前に使える代表格。熱を味方にして、ふんわりしたカールも真っ直ぐなストレートも長時間キープしてくれます。「固めないのに崩れない」という魔法のような質感で、初心者さんにも使いやすい一本です。
- NiNE マルチスタイリングオイル リッチトレンドの「ウェット感」を出したいならこれ。重めの質感ながら、時間が経っても酸化した嫌な臭いがしにくいのが特徴です。剛毛さんや多毛さんでも、しっかりまとまりを出してくれます。
- プロミルオイルセサミオイルやホホバオイルを配合した、天然由来成分にこだわる方向け。ヘアだけでなくボディにも使える優しさです。さらっとしていて伸びが良く、上品なツヤが1日中続きます。
- ロレアル パリ エクストラオーディナリー オイル エクストラ リッチ フィニッシュドラッグストアで手に入る実力派。濃密なうるおいを与えてくれるので、繰り返しのカラーやアイロンでパサパサになったハイダメージ毛の方にぴったりです。
- ナプラ N. ポリッシュオイルもはや説明不要の超人気オイル。天然由来成分のみで作られており、少し重めの質感が好きな方におすすめ。仕上げに少量つけるだけで、美容室帰りのようなこなれ感を演出できます。
- モロッカンオイル トリートメントバニラムスクの香りに癒されるロングセラー。アルガンオイルが髪に浸透し、内側からしなやかさを与えてくれます。細毛さんでもベタつかずにツヤが出せる、計算されたバランスが魅力です。
- ミルボン エルジューダ グレイスオン セラム夜のケアだけでなく、朝のベース作りにも優秀。熱から髪を保護する成分が配合されており、アイロンを頻繁に使う方のための救世主的なアイテムです。
- ルベル IRIE イオセラム オイル「くせ毛」で悩んでいるならこちら。髪の内部までうるおいを届けつつ、表面を軽やかにコーティング。湿気による広がりを抑え、アイロン後の綺麗な状態をキープしてくれます。
- ホーユー NiNE ルーセントスプレー 9オイルをムラなくつけるのが苦手な方にはスプレータイプ。指を通しながらシュッと吹きかけるだけで、透き通るようなツヤと束感が手に入ります。手が汚れないのも嬉しいポイント。
- MTG リファロックトリートメントミルクタイプとオイルの良いとこ取り。ダメージを補修しながら、アイロンの熱ダメージからも守りたい欲張りなあなたに。重すぎない仕上がりで、朝のスタイリングを邪魔しません。
髪を傷めないためのヘアオイル活用Q&A
Q. オイルを塗りすぎたときはどうすればいい?
A. ティッシュで軽く髪を挟んで、余分な油分を吸い取ってください。その上からドライヤーの冷風を当てると、少し落ち着きます。次回からは「半プッシュ」から始めるのが失敗を防ぐコツです。
Q. 寝る前のオイルと朝のオイルは同じでいい?
A. 基本的には同じでも問題ありませんが、役割を分けるとさらに美髪になれます。夜は補修成分の高い「洗い流さないトリートメント」を。朝は紫外線や湿気から守り、ツヤを出す「スタイリング用オイル」を選ぶのがベストです。
Q. アイロンの温度は何度までならオイルなしで大丈夫?
A. 140度以下であれば比較的ダメージは少ないですが、それでも髪の水分は失われます。温度に関わらず、アイロンの後は保湿のために必ずオイルを塗ることを推奨します。
まとめ:ヘアオイルはアイロンの後が正解?傷む原因と正しい順番、おすすめ10選を美容師が解説
最後にもう一度、大切なポイントを整理しましょう。
ヘアオイルの使い方の基本は、髪を熱ダメージから守るためにも「アイロンの後」に塗ることです。先にオイルを塗ってから高温の熱を当てると、髪内部で水蒸気爆発が起き、大切なタンパク質が変性して取り返しのつかないダメージを負ってしまいます。
もし、アイロン前に使いたい場合は必ず「ヒートプロテクト機能」がある製品を選び、かつ髪を完全に乾かした状態で使用してください。
毎日のちょっとした順番の違いが、1ヶ月後、半年後のあなたの髪の美しさを左右します。正しい知識を持って、自分にぴったりのオイルを選べば、アイロンダメージに怯える必要はありません。
今回ご紹介したReFa ロックオイルやNiNE マルチスタイリングオイルなどの優秀なアイテムを味方につけて、指通りの良い、輝くツヤ髪を手に入れてくださいね。あなたの朝のスタイリングタイムが、もっと楽しく、もっと素敵な自分に出会える時間に変わることを願っています!

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