「朝、乳液を塗った後のベタつきが気になって、すぐにファンデーションを塗るのがためらわれる……」
「しっかり保湿したいけれど、テカリやメイク崩れは防ぎたい」
そんな悩みを持つ方の間で、よく話題に上がるのが**「乳液のティッシュオフ」**です。
ネットやSNSでは「メイクが崩れにくくなる!」と絶賛される一方で、「せっかく塗った保湿成分が取れてしまうから逆効果」という声もあり、どっちが正解なの?と迷ってしまいますよね。
結論から言うと、乳液のティッシュオフは**「正しいタイミング」と「正しいやり方」**さえ守れば、メイクの仕上がりを格段にアップさせる最強のテクニックになります。
今回は、肌の潤いを守りながら、一日中崩れないベースメイクを作るための「乳液ティッシュオフの新常識」について、詳しく紐解いていきましょう。
乳液をティッシュオフするメリットと意外な盲点
そもそも、なぜ乳液をティッシュで抑える必要があるのでしょうか?
乳液の主な役割は、化粧水で補った水分が蒸発しないよう、油分でフタをすることです。しかし、肌質やその日のコンディションによっては、乳液の油分が肌表面に過剰に残ってしまうことがあります。
この「なじみきれなかった余分な油分」こそが、実はメイク崩れの大きな原因。
そのままの状態で下地やファンデーションを重ねると、油分同士が混ざり合い、ドロドロと滑るような崩れ方を引き起こしてしまいます。また、時間が経つにつれて酸化した油分がくすみの原因になることも。
そこで役立つのがティッシュオフです。
ティッシュオフで得られる嬉しい効果
- メイクの密着度が爆上がりする肌表面がサラリと整うことで、次に行う下地がピタッと吸い付くように密着します。
- テカリを未然に防げる皮脂が出やすいTゾーンなどの余分な油分を事前に吸い取っておくことで、日中のテカリを最小限に抑えられます。
- 清潔さを保てるタオルなどで顔を拭くよりも、使い捨てのティッシュを使う方が雑菌の繁殖を防ぎやすく、デリケートな肌にも安心です。
一方で、やり方を間違えると「乾燥」を招くリスクもあります。ゴシゴシ擦ったり、必要な水分まで奪ってしまったりすると、肌は「油分が足りない!」と勘違いして、逆に皮脂を過剰に出してしまうことも。
大切なのは「必要な潤いは残し、不要な油分だけを取り去る」という絶妙な引き算なのです。
逆効果にならない!正しい乳液ティッシュオフの4ステップ
それでは、肌を傷めず、保湿効果も損なわないための具体的な実践方法を見ていきましょう。ただ拭き取ればいいわけではない、ちょっとした「コツ」が仕上がりを左右します。
ステップ1:まずはしっかり「ハンドプレス」
乳液を顔全体に広げた後、すぐにティッシュを手にするのは厳禁です。
まずは手のひら全体を使って、顔を優しく包み込むようにハンドプレスしましょう。手の熱で乳液が温まり、肌の角質層まで浸透しやすくなります。この「なじませる時間」を1〜2分置くだけで、ティッシュに持っていかれる成分の質が変わります。
保湿力を高めるなら、高機能な乳液を丁寧に塗り込むのがおすすめです。
ステップ2:ティッシュを1枚に剥がす
ここが重要なポイントです。一般的なティッシュは2枚重ねになっていますが、そのまま使うと吸着力が強すぎることがあります。
1枚にそっと剥がし、極薄の状態にしたものを使うのがプロの技。これによって、肌に必要な潤いを残しつつ、表面の浮いた油分だけを繊細にキャッチできるようになります。
ステップ3:こすらず「スタンプ押し」
絶対にやってはいけないのが、ティッシュで肌を横にスライドさせて拭き取ること。摩擦は美肌の大敵です。
ティッシュを顔にそっと乗せたら、その上から手のひらで優しく垂直に押さえます。イメージとしては「スタンプ」をポンポンと押すような感覚。これだけで十分、余分な油分は吸い取れます。
ステップ4:部位によって使い分ける
顔全体を同じようにオフする必要はありません。
- Tゾーン(額・鼻): 皮脂が出やすく崩れやすいため、しっかりめにプレス。
- 頬・口元: 乾燥しやすい場所。もしベタつきが気にならなければ、オフしなくてもOKです。
自分の肌と対話するように、テカリが気になる部分だけをピンポイントでケアしましょう。
使うアイテムで差がつく?ティッシュ選びのコツ
「ティッシュなんてどれも同じでしょ?」と思われがちですが、実は避けるべき種類があります。
それは、風邪や花粉症の時期に重宝する「保湿ティッシュ(ローションティッシュ)」です。これらの製品には、ティッシュ自体にグリセリンなどの保湿剤や油分が含まれています。
余分な油分を取り去るのが目的なので、ここではあえて「安価で一般的なティッシュ」を使うのがベスト。
また、あぶらとり紙を使うという選択肢もありますが、あぶらとり紙は皮脂を吸着する力が非常に強く、乾燥肌や混合肌の人には刺激が強すぎる場合があります。デイリーなスキンケアの仕上げには、やはりティッシュの柔らかさが適しています。
もし、より肌への優しさを追求したい場合は、フェイシャルペーパーや、大判のコットンを割いて使うのも一つの手です。
シチュエーション別:ティッシュオフを取り入れるべきタイミング
ティッシュオフは、いつでもどこでもやればいいというわけではありません。効果を最大化できるタイミングを知っておきましょう。
1. 朝のメイク前(必須!)
これは最も推奨されるタイミングです。スキンケアとメイクの「橋渡し」として行うことで、ベースメイクのクオリティが劇的に変わります。特に、こっくりとした重めの保湿クリームを愛用している方は、この工程を挟むだけで日中のヨレが激減するはずです。
2. 日中のメイク直し
夕方、肌がテカってきたときもティッシュオフの出番です。皮脂が浮いた上からそのままファンデーションを重ねると、厚塗り感が出て不自然に。一度ティッシュで軽く押さえてから、少量のフェイスパウダーで整えると、朝の仕上がりが復活します。
3. 夜のスキンケア(基本は不要)
夜は、これから寝るだけなので、多少ベタついていても問題ありません。むしろ、寝ている間の乾燥から守るために、油分はしっかり残しておくのが正解。
ただし、「どうしてもベタベタして枕に顔がつくのが嫌」「髪の毛が顔に張り付いて寝付けない」という場合に限り、軽く表面を抑える程度にとどめておきましょう。
乾燥肌・インナードライ肌さんのための「逆効果」を防ぐアドバイス
「自分は乾燥肌だから、ティッシュオフしたら余計にカサカサになりそう……」と不安な方もいるでしょう。
しかし、実はインナードライ(内側は乾燥しているのに表面だけテカる)の人こそ、このテクニックが有効な場合があります。
インナードライの人は、ベタつきを嫌って乳液の量を極端に減らしてしまいがちですが、それでは内部の乾燥がさらに進んでしまいます。
「乳液は規定量をたっぷり塗り、しっかり浸透させた後に、表面の不快感だけをオフする」
このステップを踏むことで、内側はもっちり、表面はサラサラという理想的な状態を作ることができるのです。もし乾燥が心配なら、オフした後にフィックスミストをひと吹きして、水分を補給してあげると完璧ですね。
まとめ:乳液のティッシュオフは逆効果?正しいやり方とベタつきを防ぐメイク前の新常識
乳液のティッシュオフは、単なる「拭き取り」ではありません。肌の潤いバランスを整え、メイクのポテンシャルを最大限に引き出すための大切な「調整」作業です。
最後に、これだけは覚えておきたいポイントをおさらいしましょう。
- 塗布後、1〜2分の「待ち時間」を作ってしっかりなじませる。
- ティッシュは1枚に剥がして、薄く柔らかい状態で使う。
- こすらずに、手のひらで優しく「スタンプ押し」をする。
- Tゾーンはしっかり、乾燥する部分は触れないという「部分使い」を意識する。
「乳液を塗るとメイクが崩れるから苦手」と避けていた方も、この方法を取り入れれば、保湿と美しさを両立できるはずです。
明日の朝のメイク前から、さっそく1枚のティッシュを味方につけてみませんか?驚くほどなめらかで、崩れを知らない理想の肌を、あなた自身の手で作っていきましょう。

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