「いつもの化粧水が、なぜか肌の上でパシャパシャ浮いている気がする……」
「しっかりハンドプレスしても、肌の内側まで潤いが届いていない感じがする」
そんな風に感じたことはありませんか?実は、30代を過ぎたあたりから「化粧水が入っていかない」という悩みを持つ方は急増します。高価なデパコスの化粧水を使っているのに、表面だけがぬるついて、中が乾いている「インナードライ」の状態は本当にもったいないですよね。
今回は、なぜ化粧水が浸透しにくくなるのか、その意外な原因と、今日からすぐに実践できる「浸透力を爆上げするスキンケアの裏技」を分かりやすく解説します。
1. なぜ?「化粧水が入っていかない」と感じる肌の裏側で起きていること
まず知っておきたいのは、肌のコンディションが悪いと、どんなに良い成分を与えても「門前払い」されてしまうということです。主な原因は、大きく分けて3つあります。
角質が分厚く、硬くなっている(角質肥厚)
肌は本来、約28日のサイクルで生まれ変わります。しかし、紫外線ダメージや加齢、ストレスなどでこのサイクル(ターンオーバー)が乱れると、剥がれ落ちるはずの古い角質が肌表面に溜まってしまいます。
これが「角質肥厚」です。古い角質が鎧のように重なっている状態では、水分が入る隙間がありません。
肌のキメが乱れ、砂漠化している
意外かもしれませんが、肌が極度に乾燥していると、逆に水分を弾きやすくなります。カラカラに乾いた土に水をかけても、すぐには吸い込まれずに表面を流れてしまう現象と同じです。肌のバリア機能が低下し、水分を抱え込む力が弱まっているサインです。
洗顔後の「油膜」が邪魔をしている
クレンジング剤のすすぎ残しや、洗顔料に含まれる過剰な油分が肌に残っていると、それが「油の膜」となって水溶性の化粧水をブロックしてしまいます。また、冷たすぎる水で洗顔すると、毛穴がキュッと閉じてしまい、成分の通り道が塞がってしまいます。
2. 浸透力を復活させる「道筋づくり」3つのステップ
「入らない」と嘆く前に、まずは肌を「受け入れ体制」に整えてあげましょう。
導入液(ブースター)を取り入れる
洗顔後すぐ、化粧水の前に使う「導入液」は、硬くなった角質を柔らかくほぐす役割があります。これひとつで、次に使う化粧水の馴染みが驚くほど変わります。
特におすすめなのが、肌馴染みの良いオイルタイプや、浸透をサポートする成分が配合されたプレ化粧水です。
導入美容液拭き取り化粧水で「余計なもの」をオフ
古い角質が溜まっていると感じるなら、コットンに含ませて優しく拭き取るタイプの化粧水が有効です。ただし、ゴシゴシこするのは厳禁。撫でるように使うことで、浸透を妨げるバリア(不要な角質)を取り除けます。
拭き取り化粧水蒸しタオルで肌を緩める
もっともコストがかからず効果的なのが、蒸しタオル(ホットタオル)です。濡らして絞ったタオルをレンジで30〜60秒温め、洗顔後の顔に1分ほどのせるだけ。蒸気と熱で毛穴が開き、角質がふっくらと柔らかくなるので、その後の化粧水の吸い込みが格段に良くなります。
3. 化粧水の入れ方を変えるだけで、肌は劇的に変わる
道具を揃える前に、今夜から「塗り方」をアップデートしてみましょう。
「32度のぬるま湯」で洗顔する
熱すぎるお湯は必要な皮脂まで奪い、肌を硬くします。逆に冷たすぎると毛穴が閉じます。人肌より少し冷たいと感じる「32度〜34度」が、もっともスキンケアを受け入れやすい温度です。
一気に塗らずに「2回分け」
一度に大量の化粧水をバシャッとつけても、肌が吸収できる量には限界があります。
- まずは少量を手のひらで温め、顔全体に広げる。
- ハンドプレスで馴染ませる。
- 肌がモチッとしたら、もう一度同量を重ねる。この「追い化粧水」こそが、深部まで潤いを届けるコツです。
手のひらの「体温」を利用する
コットンでパッティングするのも良いですが、浸透感を高めたいなら「手」が一番です。手のひら全体で顔を包み込み、5秒間じわーっと圧をかける「ハンドプレス」を意識してください。手のぬくもりが、成分の通り道を広げてくれます。
4. 解決しない場合は「アイテムの見直し」も検討して
何をやっても入っていかない時は、今使っている化粧水のテクスチャーが今の肌状態に合っていない可能性があります。
- とろみ系化粧水が浮く場合増粘剤(とろみ成分)が肌の表面で膜を張ってしまい、中まで浸透していない可能性があります。一度、さらっとしたシャバシャバ系の化粧水に変えてみると、意外とすんなり馴染むことがあります。
- 乾燥がひどすぎる場合肌のバリア機能が壊れているため、水分を保持する「セラミド」を配合したアイテムを選んでみてください。水分を入れるだけでなく「蓄える力」をサポートすることが大切です。
5. まとめ:化粧水が入っていかない悩みを解消して理想の「うる密肌」へ
「化粧水が入っていかない」というのは、肌からの「ケアの方法を変えて!」という大切なサインです。
- 角質ケアで「通り道」を作る。
- 導入液や蒸しタオルで「肌をほぐす」。
- 丁寧なハンドプレスで「じっくり届ける」。
これらを意識するだけで、翌朝の肌の柔らかさや、メイクのノリは劇的に良くなります。毎日忙しいとは思いますが、スキンケアの数分間だけは、自分の肌を慈しむように丁寧に触れてあげてくださいね。
まずは今夜の洗顔温度を「32度」に設定するところから始めてみましょう。あなたの肌は、必ず応えてくれるはずです。

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