「最近、いつもの化粧水がヒリヒリする……」
「マスク生活が終わっても、なんだか肌の赤みが引きづらい」
「季節の変わり目になると、決まって粉を吹くほど乾燥する」
そんな切実な肌のピンチに、SNSや口コミで「最後の砦」として名前が挙がるのが資生堂のイハダです。
ドラッグストアで見かける青いパッケージ。どこか医薬品のような安心感がありつつも、「本当にワセリンで肌荒れが治るの?」「ベタつかない?」と疑問に思っている方も多いはず。
今回は、肌トラブルの連鎖を断ち切ると評判のイハダについて、その秘められた効果と正しい活用術を詳しく紐解いていきます。
なぜイハダは「荒れた肌」でも使えるのか?
肌が敏感になっているときは、普段ならなんてことない成分が刺激(しげき)になってしまうことがあります。イハダが多くの敏感肌ユーザーに支持される最大の理由は、その徹底した「低刺激設計」にあります。
イハダのスキンケアラインの核となっているのは、資生堂が誇る「高精製ワセリン」です。
一般的に販売されているワセリンと何が違うのか。それは、不純物を限りなく取り除いている点です。不純物が少ないということは、それだけ肌への刺激のリスクが低く、酸化しにくいということ。
この特別なワセリンが、肌の表面にピタッと密着して「擬似的なバリア膜」を作ってくれます。外からの花粉やほこり、乾燥した空気といった外部刺激をシャットアウトしつつ、内側の水分が逃げるのを防いでくれる。まさに、自前のバリアが壊れてしまった肌の「代わりの盾」になってくれるわけです。
さらに、全成分がシンプルにまとめられ、アルコール(エタノール)フリー、パラベンフリー、無香料、無着色。この「余計なものを入れない」引き算の美学こそが、ヒリつく肌でも安心して手に取れる理由なのです。
肌荒れを「予防」する2つの有効成分の力
イハダの薬用スキンケア(医薬部外品)シリーズには、単なる保湿にとどまらない「抗肌荒れ」の有効成分が配合されています。ここが、ただの保護剤であるワセリンとの大きな違いです。
一つ目は「アラントイン」。
これは、肌の組織を修復するのを助け、炎症を鎮めてくれる成分です。ダメージを受けた肌を優しくなだめ、正常な状態へ戻そうとする力をサポートしてくれます。
二つ目は「グリチルリチン酸ジカリウム」。
生薬として知られる甘草(カンゾウ)由来の成分で、強い抗炎症作用を持っています。赤みが出やすい肌や、ニキビが芽を出しそうな不安定な肌の状態を、静かに落ち着かせてくれる効果が期待できます。
この「守る(ワセリン)」と「防ぐ(有効成分)」のダブルアプローチが、イハダの得意とする戦い方。今起きている肌荒れをこれ以上悪化させず、次にくるトラブルを未然に防ぐ。このサイクルこそが、健やかな肌を取り戻すための最短ルートなのです。
シリーズ別、あなたにぴったりのイハダの選び方
イハダには、大きく分けて「薬用スキンケア(青)」と「クリアシリーズ(白)」、そして「医薬品」の3つのラインがあります。自分の今の肌状態に合わせて選ぶことが、効果を最大限に引き出すコツです。
- 基本の薬用ローション・エマルジョンまずはここから。しっとりタイプと、とてもしっとりタイプがあります。「とてもしっとり」でも、水のようにシャバシャバしたテクスチャーで、肌にスッと吸い込まれるような使い心地。ベタつきが苦手な人でも使いやすいのが特徴です。
- 薬用バーム(青)イハダ 薬用バームは、シリーズ一番の人気アイテムです。見た目は硬そうな固形ですが、指の熱でとろりとオイル状に溶け出します。特に乾燥がひどい場所や、皮剥けしている部分のポイント使いに最適。夜の最後に薄く塗り込むと、翌朝の肌の柔らかさに驚くはずです。
- 薬用クリアバーム(白)「肌荒れも気になるけれど、シミやそばかすも防ぎたい」という欲張りな方にはこちら。美白有効成分の「m-トラネキサム酸」が配合されています。テクスチャーも青いバームより少しみずみずしく、クリームに近い感覚で使えます。赤み跡を残したくない方にもおすすめです。
- 治療用の医薬品ライン「化粧水すら塗れないほど痒い」「明らかに皮膚炎が起きている」というときは、スキンケアではなくイハダ プリスクリードiなどの医薬品を選びましょう。こちらは「ケア」ではなく「治療」を目的としたものです。
ニキビ肌でもワセリンは使える?気になる相性について
「ワセリンって油分だから、ニキビがあるときに塗ったら悪化するんじゃない?」
そう心配される方も多いですが、イハダはそこもしっかり計算されています。
イハダのスキンケア製品の多くは「ノンコメドジェニックテスト済み」。これは、ニキビのもとになりにくいことを確認するテストをクリアしているという証拠です。
実は、ニキビの原因の一つは「乾燥」による角質の肥厚。肌が乾くと出口が塞がり、皮脂が詰まりやすくなります。イハダで適切に密封保湿をすることで、肌が柔らかくなり、結果的にニキビができにくい環境が整うことも多いのです。
ただし、すでに化膿して炎症がひどい部位には、無理に塗り重ねず、清潔を保つことを優先してくださいね。
メイク前後でも活躍!イハダを使いこなす裏技
イハダは夜のケアだけではありません。日中の防御力を高めるためにも非常に優秀です。
おすすめは、朝のメイク前の「薄膜バーム」。
ごく少量のイハダ 薬用バームを手のひらでしっかり広げ、顔を包み込むようにハンドプレスします。こうすることで、日中のエアコンによる乾燥や、マスクの摩擦ダメージを大幅に軽減できます。
また、花粉の時期には鼻の周りに薄く塗っておくのも効果的。何度もティッシュで鼻をかむと、どうしても皮膚が削れて赤くなってしまいますが、ワセリンの膜が一枚あるだけで、ヒリヒリ感を格段に抑えることができます。
さらに、外出先での「追い保湿」にも。小さなジャータイプのバームをポーチに忍ばせておけば、乾燥で浮いてしまったファンデーションの上からでも、指先でトントンと叩き込むだけでツヤが復活し、乾燥ダメージをリセットできます。
競合ブランドとの違いを知って賢く選ぶ
ドラッグストアには、他にも敏感肌向けの優秀なブランドがたくさんありますよね。キュレルやミノン、カルテHDなど。
どれを選べばいいか迷ったときの基準は、「今の自分の肌に何が足りないか」です。
- 肌の細胞間の脂質(セラミド)を補いたいなら、キュレル。
- 水分保持力(アミノ酸)を高めて、ふっくらさせたいなら、ミノン。
- 保水構造そのものを立て直したいなら、カルテHD。
- そして、外部刺激から徹底的に「守り」、荒れを「防ぎたい」なら、イハダ。
イハダは「攻める」スキンケアではありません。あくまで「マイナスに傾いた肌をゼロに戻す」ための存在。だからこそ、他のブランドで刺激を感じてしまったときや、何を使っても肌が落ち着かないときの「終着駅」として選ばれているのです。
イハダ(IHADA)の効果を最大化して、トラブル知らずの素肌へ
スキンケアにおいて、最も大切なのは「継続」と「タイミング」です。
肌の調子が良いときは、ビタミンCやレチノールといった攻めの美容液を楽しむ。でも、少しでも「あれ、今日ちょっとムズムズするかも?」と予兆を感じたら、すぐに潔くイハダに切り替える。この「引き際」の判断が、大崩れしない美肌を保つ秘訣です。
高価な美容液を何本も揃えるより、たった一つイハダを常備しておくこと。それが、不安定な現代人の肌にとって、何よりの精神安定剤になるかもしれません。
どんなときでも、あなたの肌のそばに。
バリア機能を味方につけて、明日も明後日も、トラブルに振り回されない自信に満ちた素肌で過ごしましょう。

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