「肌に直接触れるものは、できるだけ心地いいものを選びたい」
そう思って、とろけるような肌触りのモダール素材を選んだはずなのに、なぜか肌がムズムズしたり、赤くなってしまったり…。そんな経験はありませんか?
「肌に優しいはずの素材で、どうして肌荒れしてしまうの?」
その疑問、実はモダールの特性と、ちょっとした選び方のコツを知るだけでスッキリ解決できるんです。
今回は、敏感肌の方が安心してモダールを楽しむために知っておきたい「肌荒れの意外な正体」と、失敗しないためのチェックポイントを詳しくお伝えします。
なぜモダールで肌荒れが起きるのか?その意外な盲点
モダールはブナの木を原料とした天然由来の繊維で、シルクのような滑らかさが最大の魅力です。それなのに肌トラブルが起きてしまう場合、そこには「素材そのもの」以外にいくつかの原因が隠れています。
1. 製造工程で使われる溶剤の影響
モダールは「再生繊維」というカテゴリーに属します。木材を一度ドロドロの液体に溶かし、それを再び繊維として紡ぎ出すのですが、その過程で化学薬品を使用します。
通常、製品になる段階では洗浄されていますが、安価な海外製品や品質管理が徹底されていないものだと、ごく微量の残留成分が皮膚を刺激し、接触性皮膚炎を引き起こすケースがあるのです。
2. 混紡されている「合成繊維」との相性
「モダール100%」の製品は実はそれほど多くありません。生地の強度を高めたり、ストレッチ性を出したりするために、ポリエステルやポリウレタンといった合成繊維が混ぜられていることが一般的です。
特にポリウレタンはゴムのような伸縮性を生みますが、これに敏感に反応して痒みが出る「ゴムアレルギー」に近い症状を持つ方がいます。
3. 吸湿性が高すぎるゆえの「乾燥」
意外かもしれませんが、モダールはコットンの約1.5倍という非常に高い吸湿性を持っています。汗を吸い取ってくれるのはメリットですが、肌が極度に乾燥している時期だと、肌に必要な油分や水分まで奪い去ってしまうことがあるのです。これが原因で、肌のバリア機能が低下し、カサカサした肌荒れを招くことがあります。
敏感肌でも安心!モダールが本来「肌に優しい」とされる理由
原因を聞くと少し不安になるかもしれませんが、本来モダールは敏感肌の方にこそ推奨される素晴らしい素材です。正しく理解すれば、これほど心強い味方はありません。
摩擦による物理刺激が圧倒的に少ない
肌荒れの大きな原因の一つは「摩擦」です。コットン(綿)は吸水性に優れていますが、洗濯を繰り返すと繊維の先端が毛羽立ち、硬くなってしまいます。このチクチクとした毛羽立ちが、敏感な肌を攻撃するのです。
一方、モダールは繊維が非常に細く、表面が鏡面のように滑らか。洗濯してもその柔らかさが持続するため、肌の上を滑るような感覚が続き、摩擦によるダメージを最小限に抑えてくれます。
蒸れを防いで清潔を保つ放湿力
「あせも」や湿疹に悩む方にとって、服の中の湿度は大敵です。モダールは吸った水分を素早く外に逃がす「放湿性」にも優れています。
綿のように水分を含んで重くなり、いつまでも湿った状態が続くことが少ないため、雑菌の繁殖を抑え、清潔な肌環境をキープするのに役立ちます。
失敗しないモダール製品の選び方3つのポイント
せっかくの心地よさを台無しにしないために、購入前に必ずチェックしてほしいポイントをまとめました。
1. 信頼の証「レンチング社」のタグを探す
モダールを選ぶ際の最も確実な基準は、オーストリアのレンチング社が製造するテンセルモダール(TENCEL Modal)を選ぶことです。
レンチング社のモダールは、製造工程で使われる溶剤のほとんどを回収して再利用する「クローズドループ」という手法を採用しており、環境に優しいだけでなく、残留化学物質のリスクが極めて低いことで知られています。
2. 混用率を必ずチェックする
タグの裏側を見て、素材の割合を確認しましょう。敏感肌の方は、ポリウレタンの配合が5%以下、できればモダールと綿やシルクを組み合わせた天然由来多めのものを選ぶのがベストです。
もしポリエステルの割合が多い場合は、速乾性は高まりますが、ザラつきを感じやすくなるため注意が必要です。
3. 染料が気になるなら「淡い色」から試す
鮮やかな色や真っ黒な生地には、大量の染料が使われています。染料自体が肌への刺激になることもあるため、特にデリケートな時期は、無染色に近いナチュラルカラーや淡いパステルカラーのものから取り入れるのが賢明です。
モダールの心地よさを長持ちさせる正しいお手入れ
間違った洗濯方法は、モダールの滑らかさを損なわせ、肌荒れの原因となる「生地の傷み」を招きます。
- 洗濯ネットは必須アイテム他の衣類のボタンやファスナーと擦れると、繊維が傷んでしまいます。必ず細かなメッシュの洗濯ネットに入れて保護してください。
- 中性洗剤(おしゃれ着用)を使う一般的な弱アルカリ性の洗剤は洗浄力が強い反面、タンパク質に近い再生繊維にダメージを与えやすいです。エマールのような中性洗剤を使うことで、とろけるような質感をキープできます。
- 乾燥機は絶対にNGモダールは熱に弱く、乾燥機にかけると激しく縮んだり、繊維がパサパサに乾燥して硬くなったりします。基本は陰干しで、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。
快適な毎日を!モダールで肌荒れする原因を知って優しく着こなそう
モダールは、その特性を正しく理解し、質の良いものを選びさえすれば、敏感肌の方にとって究極のリラックス素材になります。
もし今、手持ちのモダール製品で違和感があるなら、一度「新品を着用前に洗ったか」「混紡素材に何が含まれているか」を見直してみてください。新しいものを探すときは、高品質なテンセル素材や、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが、肌荒れゼロへの近道です。
「第二の皮膚」とも言われるあの心地よさを、ぜひあなたの日常に取り入れてみてくださいね。
モダールで肌荒れする原因は?敏感肌に優しい理由と失敗しない選び方を徹底解説を最後までお読みいただきありがとうございました。あなたの肌が、もっと自由で心地よい毎日を過ごせますように。

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