鏡を見るたびにため息が出てしまう、突然の肌荒れ。大事な予定があるときに限ってポツンと現れるニキビや、ヒリヒリする乾燥、止まらないかゆみなど、肌の悩みは尽きませんよね。
「とりあえず手元にあるクリームを塗っておこう」と適当に済ませていませんか?実は、肌荒れの状態によって必要な有効成分は全く異なります。間違ったケアを続けると、かえって症状を悪化させてしまうことも。
今回は、ドラッグストアで購入できる市販薬の中から、本当に肌荒れに効く薬を厳選してご紹介します。あなたの肌悩みにピタッと合う一剤を見つけて、健やかな素肌を取り戻しましょう。
なぜ肌は荒れる?市販薬を選ぶ前に知っておきたい原因
私たちの肌は、表面にある「バリア機能」によって外部の刺激から守られています。しかし、寝不足やストレス、季節の変わり目の寒暖差、そして間違ったスキンケアなどによってこのバリアが崩れると、肌は一気に無防備な状態になります。
バリアが壊れた肌は、水分を保持できずにカサカサになり、異物の侵入を許して炎症(赤みやかゆみ)を引き起こします。これが「肌荒れ」の正体です。市販薬を選ぶ際は、今出ている炎症を抑えるだけでなく、このバリア機能をどうサポートするかが鍵になります。
ニキビ・吹き出物の炎症を鎮める塗り薬
まずは、多くの人を悩ませる「ニキビ・吹き出物」です。大人ニキビは、毛穴の詰まりだけでなく、乾燥やホルモンバランスの乱れが複雑に絡み合っています。選ぶべきは「殺菌」と「抗炎症」のダブル作用があるものです。
腫れを抑えて跡を残さないケア
炎症が強い赤ニキビには、炎症を鎮める成分が必須です。ペアアクネクリームWは、イブプロフェンピコノールが炎症を鎮め、イソプロピルメチルフェノールがアクネ菌を殺菌してくれます。ベタつかず、メイクの上から使えるのも嬉しいポイントですね。
もう少し広範囲に、毛穴の詰まりからじっくり治したいならマキロン アクネージュ メディカルクリームがおすすめです。殺菌力が高いベンゼトニウム塩化物が、しつこいニキビにアプローチします。
乾燥・粉吹き・ガサガサ肌を修復する保湿剤
冬場だけでなく、エアコンによる乾燥や加齢によって肌の保水力が落ちると、粉を吹いたような状態になります。この段階では、単なる化粧水ではなく「保水有効成分」が含まれた医薬品が頼りになります。
ヘパリン類似物質で根本から潤す
今や保湿の代名詞とも言えるのが「ヘパリン類似物質」です。これは単に肌の表面を覆うだけでなく、角質層の奥まで浸透して水分を蓄え、血行を促進して肌の再生を促します。
ヒルマイルド クリームは、しっとりとした使い心地で、特に乾燥がひどい部位に密着して保護してくれます。また、ベタつきが苦手な方には、さらっとしたテクスチャーのHPローションが良いでしょう。顔全体の乾燥が気になる時のベースケアとして取り入れやすい名品です。
極度の敏感肌で、何を使ってもヒリヒリするという緊急事態には、サンホワイト P-1のような高品質なワセリンが一番の味方になります。不純物が極限まで除かれているため、刺激を最小限に抑えて物理的に肌をガードしてくれます。
湿疹・かゆみ・赤みを素早く抑える鎮静薬
顔が赤く腫れたり、かゆくてついつい掻いてしまったりする場合、放置すると色素沈着の原因になります。こうした「炎症」がメインの時は、抗炎症作用の強い薬を短期間使用するのが賢い選択です。
ステロイド剤を正しく使うコツ
市販薬には「ステロイド」が含まれるものがあります。顔に使用する場合は、作用が強すぎないものを選ぶのが鉄則です。リンデロンVsクリームは、市販薬の中でも優れた抗炎症作用を持ち、しつこいかゆみや赤みを素早く鎮めてくれます。
もし「ステロイドを使うのは少し抵抗がある」という方や、目の周りなど皮膚の薄い部分に使用したい場合は、非ステロイドのイハダ プリスクリードDが適しています。ウフェナマートという抗炎症成分が、肌のピリピリ感を優しく抑えてくれます。
内側から肌の代謝を整える飲み薬
外側からのケアで限界を感じたら、体の内側、つまり「インナーケア」に目を向けてみましょう。肌のターンオーバー(生まれ変わり)を正常化させるビタミン類は、肌荒れ治療の心強いサポーターです。
疲れと肌荒れを同時にケア
口内炎や肌荒れが同時に出ているときは、ビタミンB群が不足しているサインです。チョコラBBプラスは、代謝を助ける活性型ビタミンB2を配合しており、荒れた肌の再生を早めてくれます。
また、肌の代謝を全体的に底上げしたいなら、アミノ酸の一種であるL-システインが含まれたハイチオールBクリアが有効です。ビタミン類と合わさることで、肌の細胞ひとつひとつに働きかけ、疲れやストレスによる荒れをケアします。
さらに、古くから生薬として知られるハトムギの力を借りるのも手です。ヨクイニンエキス錠「コタロー」は、肌の水分代謝を整え、ザラつきやポツポツとした荒れをなめらかにする効果が期待できます。
市販薬を使う時の注意点と正しい塗り方
せっかく良い薬を選んでも、使い方が間違っていては効果が半減してしまいます。
まず、塗るタイミングは「清潔な状態」がベストです。洗顔後、優しく水分を拭き取ったあとに使用しましょう。また、ニキビ薬などは指先でこすりつけるのではなく、患部にそっと置くように塗るのがコツです。
ステロイド剤については、ダラダラと長く使い続けないことが重要です。5〜6日間使用しても改善が見られない場合や、逆に悪化していると感じたときは、すぐに使用を中止して皮膚科を受診してください。それは市販薬の範囲を超えた、別の皮膚疾患である可能性があるからです。
肌荒れに効く薬おすすめ10選!ニキビ・乾燥・かゆみなど症状別の選び方を薬剤師が解説:まとめ
肌荒れは、体からの「少し休んで」というサインでもあります。今回ご紹介した薬を上手に活用しながら、バランスの良い食事と質の高い睡眠を心がけることで、肌は必ず応えてくれます。
- ニキビには、殺菌と抗炎症を。
- 乾燥には、ヘパリン類似物質での保水を。
- かゆみには、適切な強さの鎮静薬を。
- 繰り返す荒れには、ビタミン剤でのインナーケアを。
自分の今の状態を見極めて、最適なケアを選んでくださいね。あなたの肌が一日も早く、本来の輝きを取り戻せるよう応援しています。
もし、この記事で紹介した薬の中でどれが自分に合うかもっと詳しく知りたい場合は、お近くのドラッグストアの薬剤師や登録販売者に相談してみるのもおすすめですよ。

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