「小鼻の黒ずみがどうしても落ちない」「肌がゴワゴワして化粧水が入っていかない……」そんな悩みを持つ方の間で、密かに注目されているのが「重曹」を使ったスキンケアです。
キッチンにあるお馴染みの粉末で、エステ級のツルツル肌が手に入ると聞けば、試してみたくなりますよね。でもちょっと待ってください!重曹は汚れを落とす力が非常に強いため、使い方を一歩間違えると、逆にひどい肌荒れを招くリスクもあるんです。
今回は、重曹が肌にどんな影響を与えるのか、そして肌荒れを防ぎながら賢く美肌を手に入れるための具体的なステップを徹底的に解説します。
なぜ重曹が肌荒れや毛穴汚れに効くと言われているの?
そもそも、なぜお掃除や料理に使う重曹がスキンケアに登場するのでしょうか。それには重曹が持つ「3つの魔法」のような特性が関係しています。
まずは、重曹(炭酸水素ナトリウム)の性質を正しく理解しましょう。
1. 古い角質を柔らかくする「タンパク質分解作用」
重曹は水に溶けると「弱アルカリ性」になります。私たちの肌に蓄積した古い角質はタンパク質でできていますが、アルカリ性にはこのタンパク質をふやかして柔らかくする性質があります。これによって、洗顔だけでは落ちにくい「肌のゴワつき」をオフしてくれるのです。
2. ガンコな皮脂を溶かす「乳化作用」
鼻の頭のヌルつきや角栓の正体は、酸化した皮脂(油分)です。重曹のアルカリ成分は、油分と反応して石鹸のような成分に変化させる「乳化作用」を持っています。これにより、毛穴の奥に詰まった脂汚れをスッキリと洗い流すサポートをしてくれます。
3. 天然の「ソフトスクラブ効果」
重曹の粒子は水に溶けにくく、角が丸いという特徴があります。これが天然のスクラブとして働き、肌表面の凹凸にフィットして汚れを物理的にかき出してくれます。市販のマイクロビーズ配合の洗顔料に近い感覚で使えるのが魅力です。
重曹で肌荒れしてしまう人の共通点とリスク
「重曹を使ったら肌が真っ赤になった」「逆に乾燥してガサガサになった」という失敗談も少なくありません。実は、重曹ケアには無視できないリスクが潜んでいます。
肌のバリア機能を壊してしまう
健康な肌は本来「弱酸性」に保たれています。これは細菌の繁殖を抑え、水分を保持するための重要なバリアです。
しかし、重曹は「アルカリ性」。頻繁に使いすぎると、肌のpHバランスが大きく崩れ、バリア機能がストップしてしまいます。その結果、外からの刺激に弱くなり、深刻な肌荒れを引き起こすのです。
必要な皮脂まで奪い去る
重曹の脱脂力(油を落とす力)は非常に強力です。乾燥肌の人が使うと、肌を守るために必要な皮脂まで根こそぎ持っていかれてしまいます。
「洗った直後はツルツルだけど、時間が経つとつっぱる」という状態は、肌が悲鳴を上げているサイン。そのまま続けると、シワやくすみの原因にもなりかねません。
研磨力が強すぎる
「汚れを落としたい」一心でゴシゴシこすってしまうのは一番のNGです。重曹の粒子は粒子サイズによっては肌にとって硬すぎることがあり、目に見えない微細な傷をつけてしまいます。そこから菌が入り込めば、ニキビが悪化する原因になります。
失敗しないための「重曹選び」3つの鉄則
重曹なら何でも良いわけではありません。肌に直接触れるものだからこそ、選ぶ基準を間違えないようにしましょう。
- 「薬用」または「食品用」を選ぶスーパーやドラッグストアで売られている重曹 食品用を選んでください。工業用(掃除用)は粒子が荒く、肌を傷つける不純物が含まれている可能性があるため、絶対に避けましょう。
- 粒子の細かさをチェックできるだけ粒子が細かく、サラサラしたものを選んでください。
- パッチテストを必ず行う本格的に顔に使う前に、二の腕の内側などに少量の重曹水を塗り、赤みや痒みが出ないか確認しましょう。
肌荒れを防ぎながらツルピカ肌に!正しい重曹ケアの手順
重曹の力を安全に引き出すためには、「混ぜる」「浸かる」「こすらない」がキーワードです。
1. 重曹洗顔:いつもの洗顔をパワーアップ
最も手軽なのが、普段使っている洗顔料に重曹をプラスする方法です。
- 洗顔フォームをしっかりと泡立てます。
- 泡立てた後に、重曹をひとつまみ(1グラム程度)だけ混ぜます。
- 泡を肌に転がすように、優しくプレスしながら洗います。
- ぬるま湯で、ヌルつきがなくなるまで丁寧にすすぎます。
2. 重曹パック:小鼻の黒ずみをピンポイント攻撃
イチゴ鼻が気になる方におすすめなのが、ペースト状にしたパックです。
- 重曹と水を「2:1」の割合で混ぜ、ペーストを作ります。
- 気になる部分(鼻やアゴなど)に薄くのせます。
- 2〜3分放置します。このとき、絶対に乾かしきらないのがコツです。
- こすらずに、水を含ませたコットンで優しく拭き取るか、洗い流します。
3. 重曹風呂:全身の角質ケアを一度に
背中ニキビや、肘・膝のガサガサが気になるなら、入浴剤として使うのが最も安全で効果的です。
- 浴槽(約200L)に大さじ1〜2杯の重曹を入れます。
- よくかき混ぜてから入浴します。
- お風呂上がりは、シャワーで全身を軽く流してください。
重曹スキンケア後の「超・重要」アフターケア
重曹を使った後の肌は、いわば「一皮むけた状態」です。非常にデリケートで乾燥しやすいため、ここでのケアが仕上がりを左右します。
徹底的な保湿
アルカリ性に傾いた肌を、素早く弱酸性に戻してあげる必要があります。まずは化粧水をたっぷりと重ねづけし、水分を補給しましょう。
日焼け止めは必須
角質が整った肌は紫外線の影響を受けやすくなっています。重曹ケアをした翌日は、いつも以上に丁寧に日焼け止めを塗り、外出するようにしましょう。
記事のまとめ:肌荒れと重曹の付き合い方は「適度」が正解
重曹は、正しく使えば驚くほど肌をなめらかにしてくれる「お助けアイテム」になります。しかし、その強力なパワーゆえに、使い方を誤れば深刻な肌荒れを招くリスクがあることも忘れてはいけません。
最後に、重曹ケアを成功させるためのポイントを振り返りましょう。
- 頻度は週に1回からスタート: 毎日行うのは厳禁です。肌の様子を見ながら調整してください。
- 「こする」のではなく「なじませる」: 物理的な摩擦は肌の敵です。
- 違和感があれば即中止: 少しでもピリピリしたり、赤みが出たりしたら、すぐに洗い流して皮膚科に相談しましょう。
「安くて便利だから」と安易に頼りすぎるのではなく、自分の肌の状態を鏡でじっくり観察しながら、賢く取り入れてみてください。正しい知識を持って向き合えば、重曹はあなたの美肌作りを強力にバックアップしてくれるはずです。
理想の「つるんとたまご肌」を目指して、まずは今夜の洗顔にひとつまみ、試してみませんか?
肌荒れ 重曹

コメント