朝、鏡の前で完璧に仕上げたはずの肌。それなのに、夕方ふと鏡を見ると「あれ、こんなはずじゃなかった……」と絶望したことはありませんか?
小鼻の脇にファンデーションが溜まっていたり、頬がカサついて粉を吹いていたり。BBクリームは1本でベースメイクが完結する便利なアイテムですが、実はその「油分の多さ」ゆえに、時間が経つと崩れやすいという弱点もあります。
「上から重ねると厚塗りになるし、かといって放置もできない」
そんな悩みを持つあなたへ。今回は、外出先でも最小限のステップで「朝の感動」を取り戻す、BBクリームの塗り直しの決定版テクニックをお伝えします。
なぜBBクリームは時間が経つと汚く崩れてしまうのか?
塗り直しの方法を知る前に、まずは「なぜ崩れるのか」という原因を整理しておきましょう。敵を知れば、対策も立てやすくなります。
BBクリームの主な崩れ方は、大きく分けて2パターンあります。
1つ目は、皮脂による「ドロドロ崩れ」です。
BBクリームには保湿成分や油分が多く含まれています。そのため、Tゾーンなどの皮脂分泌が盛んな部位では、自分の皮脂とクリームが混ざり合い、浮き上がってしまいます。これが「ヨレ」や「テカリ」の正体です。
2つ目は、乾燥による「カサカサ浮き」です。
エアコンの風や外気にさらされることで肌の水分が奪われると、肌は自らを守ろうとして硬くなります。すると、上に乗っているBBクリームが密着できなくなり、ひび割れたり粉を吹いたような状態になったりするのです。
この「油分」と「水分」のバランスが崩れた状態で、上から闇雲に新しいクリームを塗り重ねても、事態は悪化するばかり。きれいに直すコツは、塗り直す前の「下準備」にあります。
失敗しないBBクリームの塗り直し、鉄則の3ステップ
「お直し=塗り重ねる」と思っていませんか? 実は、お直しの成功率は「いかにきれいに引き算できるか」で決まります。プロも実践している、失敗しない基本の3ステップを見ていきましょう。
ステップ1:余分なものを「吸い取る・ならす」
まずは、肌表面で酸化してしまった古い皮脂や、ヨレて固まったクリームを取り除きます。
- ティッシュオフ: あぶらとり紙よりも、ティッシュペーパーを1枚広げて顔にそっと当てるのがおすすめです。あぶらとり紙は皮脂を取りすぎてしまい、逆にお直し後の乾燥を招くことがあるからです。手のひら全体で包み込むように、優しく押さえましょう。
- 指でならす: 小鼻の溝や二重の幅に溜まったクリームは、清潔な指先(または何もついていないスポンジ)でトントンと叩き込み、周囲となじませて平らにします。この「段差をなくす作業」が、仕上がりの滑らかさを左右します。
ステップ2:乾いた肌に「水分を補給する」
崩れた場所は、多かれ少なかれ水分が不足しています。砂漠のような肌にクリームを塗っても、きれいに伸びません。
- ミスト化粧水での保湿: 顔全体にミストを吹きかけ、ハンドプレスでなじませます。
- 乳液お直しの裏ワザ: もしポーチに余裕があれば、少量の乳液を持ち歩くのが最強の裏ワザです。綿棒や指先に乳液をとり、崩れがひどい部分になじませてから拭き取ると、クレンジングしたてのような「まっさらな状態」が復活します。
ステップ3:最小限の量で「垂直に叩き込む」
いよいよ塗り直しです。ここで最大の注意点は「量」と「塗り方」です。
- 量は米粒1つ分: 朝塗る量の半分以下で十分です。手の甲に出して、少しずつ指先に取りましょう。
- スライドさせない: 指を横に滑らせると、せっかく整えた土台が剥がれてしまいます。垂直に「トントン」と優しくタップするようにのせていくのが、周囲となじませるコツです。
外出先の状況別!賢いお直しテクニック
いつも完璧な道具が揃っているわけではありませんよね。シチュエーションに合わせた応用編をご紹介します。
30秒で完了!指一本で直す時短お直し
仕事の合間や移動中など、時間がない時は「目元・口元・小鼻」の3点だけに絞りましょう。顔全体を直そうとすると、どうしても塗りムラが目立ちます。
特に目元のクマや小鼻の赤みをコンシーラーや少量のBBクリームでカバーするだけで、顔全体の清潔感は劇的に回復します。
日焼け対策も兼ねたい時のお直し
「BBクリーム一本でUVカットも済ませているから、塗り直さないと日焼けが心配」という方も多いはず。しかし、クリームを何度も重ねるとどうしても厚塗り感が出てしまいます。
そんな時は、BBクリームを薄く塗った後にUVカットパウダーを重ねるのが賢い選択です。パウダーなら摩擦も少なく、日中の紫外線対策をスマートに強化できます。
メンズのBBクリームお直し術
最近は男性でもBBクリームを使用する方が増えています。メンズのお直しで最も大切なのは「塗った感」を出さないこと。
男性は女性よりも皮脂量が多いため、塗り直す前に必ずしっかりティッシュオフをしてください。その後、お直し用のメンズBBクリームを、気になる青髭やニキビ跡の周辺にだけ、指でぼかすように広げましょう。パウダーを使わず、あえて少しツヤを残した方が自然で健康的な印象を与えられます。
塗り直しのクオリティを上げる「神アイテム」たち
道具を少し工夫するだけで、お直しの仕上がりはプロ級になります。ポーチに忍ばせておきたいアイテムをピックアップしました。
使い捨ての厚手スポンジ
指で塗るのも良いですが、やはりスポンジには敵いません。メイクアップスポンジがあれば、余分な油分を吸い取りながら、均一にクリームを密着させることができます。汚れた面を使わないよう、使い捨てタイプを1、2個持ち歩くのが衛生的です。
保湿力の高いスティック美容液
ミストだと服が濡れるのが気になる、という方にはスティック美容液が便利です。乾燥して固くなった部分に直接塗り、指でトントンとなじませるだけで、瞬時に肌が柔らかくなります。その上からBBクリームを重ねれば、驚くほどきれいに密着します。
仕上げのフィックスミスト
お直しが終わった後に、仕上げとしてメイクキープミストをひと吹きしてみてください。クリームと肌の一体感が増し、その後の崩れを長時間防いでくれます。
夕方の美しさを左右するのは「朝の仕込み」だった?
塗り直しのコツをマスターしたら、少しだけ「朝のメイク」も見直してみましょう。実は、朝のちょっとした工夫でお直しの手間を半分に減らすことができます。
- スキンケアをしっかり浸透させる: 肌表面に化粧水や乳液の水分が残ったままBBクリームを塗ると、それが崩れの引き金になります。ハンドプレスでしっかり浸透させ、肌表面が「しっとり、でもベタつかない」状態になってから塗り始めましょう。
- 量は「少なめ」からスタート: BBクリームはカバー力が高い分、塗りすぎると崩れた時のダメージが大きくなります。まずは顔の中心に少量置き、外側に向かって薄く伸ばす「グラデーション塗り」を意識してください。
- 最後にティッシュで抑える: 朝の仕上げに、何もついていないティッシュで顔全体を軽く押さえる「追いティッシュ」。これだけで余分な油分が取り除かれ、密着力が格段にアップします。
まとめ:BBクリームの塗り直し完全ガイド!夕方のヨレ・浮きを速攻リセットする神ワザ
BBクリームの塗り直しは、決して難しいことではありません。大切なのは「上から塗り固める」のではなく、「不要なものを取り除き、足りない水分を補う」というシンプルな引き算と足し算のルールです。
- ティッシュで皮脂を抑える
- ヨレを指でフラットにする
- 保湿をしてから、少量を叩き込む
この基本さえ守れば、夕方の鏡に映る自分をもっと好きになれるはずです。
もし、どうしても日中の崩れがひどいと感じる場合は、今の肌の状態に対してBBクリームの油分が多すぎるか、逆に極度の乾燥状態にあるサインかもしれません。そんな時は、ベースに化粧下地を併用して相性を調整してみるのも一つの手です。
今回ご紹介したテクニックを味方につけて、朝から晩まで「隙のない美肌」を楽しんでくださいね。あなたの毎日のメイクが、もっと楽しく、もっと快適なものになりますように!

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