「毎日顔を洗っているのに、なんだか毛穴の黒ずみが目立つ……」
「クレンジングバームって最近よく聞くけど、普通の洗顔と何が違うの?」
そんな疑問を抱えていませんか?ドラッグストアやSNSで話題のクレンジングバーム。とろけるような使い心地が魅力ですが、実は「洗顔」との役割の違いを正しく理解していないと、肌トラブルの原因になってしまうこともあるんです。
せっかく良いスキンケアアイテムを買っても、使い方が間違っていてはもったいないですよね。そこで今回は、美肌への近道となる「クレンジングバームと洗顔の違い」や、失敗しない順番、肌質に合わせた選び方をプロの視点で分かりやすくまとめました。
今日からのスキンケアが、もっと楽しく、もっと効果的になるはずです。
クレンジングバームと洗顔の決定的な違いとは?
まず結論からお伝えすると、この2つの最大の違いは「落とせる汚れの種類」にあります。一言で「顔を洗う」と言っても、肌に付着している汚れには「油性」と「水性」の2パターンがあるからです。
クレンジングバームは「油性」の汚れを落とす
クレンジングバームの主な役割は、油に溶けやすい汚れを浮かせて取り除くことです。
- しっかり塗り込んだファンデーション
- 密着力の高い日焼け止め
- 毛穴に詰まった頑固な角栓(皮脂が固まったもの)
- 排気ガスなどの油性の外気汚れ
クレンジングバームは、オイルを固形化したものなので、洗浄力が非常に高いのが特徴です。肌の上でとろけてオイル状に変化することで、メイクの油分と素早くなじみ、毛穴の奥の汚れまでしっかりキャッチしてくれます。
洗顔料は「水性」の汚れを落とす
一方で、洗顔料(洗顔フォームや石けん)は、水に溶けやすい汚れを洗い流すためのものです。
- 寝ている間に出た汗
- 空気中のほこり
- 古くなった不要な角質
- クレンジング剤の残りカス
つまり、「メイクを落とすのがクレンジング」で、「肌そのものを清潔に整えるのが洗顔」というわけです。この役割分担を理解することが、透明感のある肌を作る第一歩になります。
ダブル洗顔は必要?不要?その判断基準
ここで多くの人が悩むのが、「バームの後に洗顔はしなきゃいけないの?」という問題です。最近は「W(ダブル)洗顔不要」と書かれたクレンジングバームも増えていますが、どちらが良いかはケースバイケースです。
基本は「製品の指示」に従うのがベスト
メーカーは、その製品が一番きれいに落ち、かつ肌に負担をかけない方法を研究して開発しています。パッケージに「W洗顔不要」とあれば、基本的には洗顔なしでOKです。洗いすぎによる乾燥(オーバークレンジング)を防げるというメリットもあります。
あえてダブル洗顔をした方がいい場合
ただし、以下のようなケースでは洗顔料を併用することをおすすめします。
- 脂性肌(オイリー肌)で、バームのしっとり感が「ベタつき」に感じる。
- クレンジング後、肌にヌルつきが残っている気がする。
- ニキビができやすく、肌をより清潔に保ちたい。
自分の肌に触れてみて、しっとり心地よいと感じるなら不要、重苦しいと感じるなら洗顔をする、というように「肌の声」を聞いて判断してみてくださいね。
クレンジングバームを使うメリットとデメリット
他のクレンジング(オイルやミルクなど)と比べて、なぜ今バームがこれほど支持されているのでしょうか?その理由を整理してみましょう。
バームの大きなメリット
- 摩擦を抑えられるバームは厚みのあるテクスチャーなので、指と肌の間のクッションになってくれます。ゴシゴシ擦らなくても汚れが浮くため、肌へのダメージを最小限に抑えられます。
- 洗浄力と保湿力の両立オイル並みの洗浄力がありながら、美容成分や保湿成分がたっぷり配合されているものが多いため、洗い上がりが驚くほどモチモチします。
- 毛穴ケアに強い体温で溶ける性質が、毛穴に詰まった角栓を柔らかくほぐすのに適しています。いちご鼻に悩んでいる方には心強い味方です。
注意しておきたいデメリット
- 「乳化」の手間がかかるオイル分が多いので、水で流す前に少しずつお湯をなじませる「乳化」という作業が必須です。これを怠ると、ベタつきの原因になります。
- 衛生管理が必要ジャータイプの容器が多いため、直接手で触ると雑菌が繁殖しやすくなります。付属のスパチュラ(ヘラ)を使い、清潔に保つ工夫が必要です。
失敗しない!クレンジングバームの正しい順番とコツ
クレンジングバームの実力を100%引き出すには、使い方の順番が何より重要です。適当に塗って流すだけでは、せっかくの効果が半減してしまいます。
1. 必ず「乾いた手と顔」でスタート
バームは水分に触れるとすぐに反応してしまいます。お風呂場で使う場合も、必ず手と顔の水分を拭き取ってから使いましょう。手が濡れていると、メイクとなじむ前にバームが変化してしまい、汚れが落ちきらなくなります。
2. 手のひらで「予熱」する
適量を手に取ったら、すぐに顔に乗せず、両手のひらを合わせて軽く温めてみてください。少し柔らかくなった状態で肌に乗せると、伸びが良くなり、より摩擦を減らすことができます。
3. 力を抜いて「くるくる」なじませる
指の腹を使って、顔の内側から外側へ優しく円を描くようになじませます。特に小鼻の周りや顎など、ザラつきが気になる場所は丁寧に行いましょう。ただし、時間は1分程度を目安に。長時間やりすぎると、浮き出た汚れが再び肌に戻ってしまうことがあります。
4. 最重要ステップ「乳化(にゅうか)」
ここが運命の分かれ道です。バームがオイル状に馴染んだら、手に少量のぬるま湯を取り、顔全体に広げます。すると、オイルが白く濁ります。これが「乳化」です。白くなったのを確認してから本格的にすすぎ始めることで、油汚れが水と一緒にサラッと流れてくれます。
5. ぬるま湯で丁寧にすすぐ
32度〜34度くらいの、少し冷たいと感じる程度のぬるま湯が理想です。熱すぎると肌の潤いまで奪い、冷たすぎるとバームが固まって毛穴に残ってしまいます。30回ほど、優しくパシャパシャとすすぎましょう。
自分の肌に合ったクレンジングバームの選び方
現在、市場にはたくさんのクレンジングバームが溢れています。どれを選べばいいか迷ったら、自分の「肌の悩み」を基準に選んでみてください。
毛穴の黒ずみ・開きが気になるなら
「炭」や「クレイ(泥)」が配合されたタイプを選びましょう。見た目が黒やグレーのバームは、汚れを吸着する力が強く、小鼻のポツポツ汚れをスッキリさせてくれます。
乾燥肌・敏感肌で悩んでいるなら
高保湿な「セラミド」や「シアバター」、あるいは植物由来のオイルが主成分のバームがおすすめです。洗浄力がマイルドで、洗った後のつっぱり感がないものを選ぶと、肌のバリア機能を守れます。
くすみが気になり、透明感が欲しいなら
古い角質をオフしてくれる「酵素」入りや、ビタミンC誘導体が配合されたタイプをチェックしてみてください。毎日のクレンジングで優しく角質ケアをすることで、肌のトーンが明るくなります。
まつ毛エクステをしているなら
バームは油分が多いため、まつエクのグルー(接着剤)を溶かしてしまうことがあります。「まつエクOK」と明記されているものを選ぶか、目元だけ専用のリムーバーを使う工夫をしましょう。
クレンジングバームと洗顔を使い分けて理想の素肌へ
「なんとなく洗う」から「目的を持って洗う」へ。
クレンジングバームと洗顔の違いを正しく理解し、使い分けることは、高い美容液を塗ること以上に肌を変える力を持っています。油性の汚れをバームでしっかり浮かせ、水性の汚れを洗顔で清める。このシンプルなサイクルが整うだけで、肌のキメは整い、スキンケアの浸透も見違えるほど良くなるはずです。
最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- クレンジングバームは「メイクや角栓(油性)」、洗顔は「汗やほこり(水性)」を落とすもの。
- 「W洗顔不要」かどうかは、製品の指示と自分の肌のコンディションで判断する。
- 使う時は必ず「乾いた手」で、そして「乳化」のステップを忘れずに。
- 自分の肌悩みに合わせた成分(炭、セラミド、ビタミンなど)が入ったバームを選ぶ。
毎日のクレンジングの時間は、自分自身の肌をいたわる大切な時間です。とろけるバームの心地よさを楽しみながら、理想の素肌を育んでいってくださいね。
今回ご紹介した知識を参考に、あなたにぴったりのクレンジングバームを見つけて、ぜひ明日の朝の肌の変化を実感してみてください。正しいクレンジングバームと洗顔の違いを知ることが、あなたの美容習慣を劇的にアップデートしてくれることでしょう。

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