「朝起きたら顔がカサカサ……でも洗顔しないとベタつきが気になる」「洗顔料を使うと肌が突っ張って痛い」そんな悩みを抱えていませんか?
実は今、美容に関心の高い人たちの間で、あえて洗顔料を使わずに「乳液を洗い流す」という新常識が広がっています。これを「乳液洗顔」と呼びます。
保湿のために塗るはずの乳液を、なぜわざわざ洗い流してしまうのか。そこには、乾燥肌や敏感肌に悩む人にとって見逃せない驚きのメリットが隠されていました。今回は、乳液洗顔のメカニズムから正しいやり方、そして注意点まで、あなたの肌を劇的に変えるかもしれないスキンケアの新習慣について徹底的に解説します。
乳液を洗い流す「乳液洗顔」が今注目されている理由
そもそも乳液は、スキンケアの最後に水分が逃げないよう「蓋」をするものですよね。それを洗い流すという発想に、最初は驚くかもしれません。しかし、乳液の成分をよく見てみると、洗浄と保湿の絶妙なバランスが保たれていることがわかります。
乳液には水分と油分、そしてそれらを混ぜ合わせるための乳化剤(界面活性剤の一種)が含まれています。この油分が、寝ている間に分泌された余分な皮脂や、毛穴に詰まった古い角質と優しく馴染み、浮かせてくれるのです。
一般的な洗顔料は、汚れを落とす力が強い反面、肌に必要なセラミドや天然保湿因子(NMF)まで奪いすぎてしまうことがあります。特に朝の肌は、メイク汚れがあるわけではないので、そこまで強力な洗浄力は必要ありません。
乳液洗顔は、必要な潤いを守りながら不要な汚れだけを絡め取るため、「究極の乾燥肌対策」として今、多くの美容のプロからも支持されています。
乳液洗顔で得られる3つの大きなメリット
乳液を洗い流すというステップを朝のルーティンに加えるだけで、肌にはどのような変化が起きるのでしょうか。主なメリットを3つに整理しました。
1. 圧倒的なしっとり感とツヤ
最大の魅力は、洗い上がりの肌の柔らかさです。洗顔料を使った後のような「キュッ」としたつっぱり感がなく、まるでスキンケアが終わった後のような吸い付くような質感が残ります。乳液に含まれる保湿成分が角質層を柔らかくほぐしてくれるため、肌に自然なツヤが生まれます。
2. メイクのノリが劇的にアップする
朝の肌表面が整っていないと、ファンデーションが粉を吹いたり、ムラになったりしがちです。乳液洗顔をすると、不要な角質が優しく取り除かれ、肌表面がなめらかになります。土台が整うことで、ベースメイクの密着力が格段に高まり、日中の化粧崩れも防ぎやすくなります。
3. 次に使う化粧水の浸透をサポート
乳液に含まれる油分が呼び水となり、次に使う化粧水の通り道を作ってくれます。これを「ブースター(導入)効果」と呼びます。カサカサに乾いた地面に水を撒いても弾かれてしまいますが、適度に湿った土には水が吸い込まれていくのと似ています。乳液で肌を柔らかくすることで、その後のスキンケア効率が最大化されるのです。
失敗しないための正しい乳液洗顔のやり方
せっかく乳液を洗い流す美容法を試しても、やり方を間違えると逆効果になり、肌荒れを招く恐れがあります。正しい5つのステップを確認しましょう。
ステップ1:乳液は「もったいない」と思わない量を使う
ここが一番のポイントです。普段保湿で使う量の3倍から4倍、目安としては500円玉大以上の量をたっぷりと手に取ります。量が少ないと、指と肌の間で摩擦が起き、肌を傷つけてしまいます。乳液 大容量のような、惜しみなく使えるタイプを準備するのがおすすめです。
ステップ2:手のひらで温めてから顔に乗せる
冷たいままの乳液よりも、人肌程度に温まった乳液の方が油分が柔らかくなり、汚れと馴染みやすくなります。両手を合わせて少し温めてから、顔全体に広げましょう。
ステップ3:内側から外側へ、優しくクルクルと馴染ませる
ゴシゴシ擦るのは厳禁です。指の腹を使って、汚れが溜まりやすい小鼻の脇や顎先などを中心に、優しく円を描くように馴染ませます。時間は1分程度で十分です。あまり長くやりすぎると、浮き出た汚れが再び毛穴に戻ってしまうので注意してください。
ステップ4:ぬるま湯で丁寧にすすぐ
ここでのポイントは「温度」です。30度から32度くらいの、少し冷たいと感じる程度のぬるま湯がベストです。熱いお湯は肌の乾燥を招き、冷たすぎる水は乳液の油分を固めてしまいます。「ヌルつきがなくなったかな?」と感じるまで、20回ほど丁寧にすすぎましょう。
ステップ5:すぐに通常のスキンケアを行う
乳液で洗ったからといって、その後の保湿をサボってはいけません。タオルで優しく水分を拭き取ったら、すぐに化粧水で水分を補給し、最後にまた薄く乳液やクリームで蓋をしてください。
インバス乳液との違いを知っておこう
最近、お風呂の中で濡れた肌に使う「インバス乳液」という商品も人気ですよね。例えばビオレu お風呂で使ううるおいミルクのようなアイテムです。
ここで解説している「乳液洗顔」と「インバス乳液」は、目的が少し異なります。
- 乳液洗顔: 通常の乳液を使い、汚れを落とす「洗浄・整肌」を目的とした行為。
- インバス乳液: お風呂上がりの急激な乾燥を防ぐために、濡れた肌にバリアを作る「保湿」を目的としたアイテム。
どちらも「洗い流す」という工程が入りますが、乳液洗顔は「朝の洗顔代わり」として行うのが一般的です。自分の悩みが「汚れ落とし」なのか「お風呂上がりの乾燥」なのかによって使い分けるのが賢い選択です。
乳液洗顔に向いている肌質・向いていない肌質
どんなに優れた美容法でも、万人に合うわけではありません。自分の肌質を見極めることが大切です。
向いている人:乾燥肌・敏感肌・インナードライ肌
「何を使っても乾く」「洗顔後の赤みが気になる」という方には、乳液洗顔は救世主になるはずです。肌のバリア機能を壊さずに洗えるため、使い続けるうちに肌が安定してくるのを実感できるでしょう。
注意が必要な人:脂性肌・ニキビ肌
もともと皮脂の分泌が盛んな方が乳液で洗うと、油分が過剰になり、毛穴詰まりやニキビの原因になることがあります。もし試す場合は、Tゾーンだけを洗顔料で洗い、乾燥しやすい頬だけを乳液で洗う「部分使い」から始めてみてください。
Q&A:乳液を洗い流す際によくある疑問
読者の皆さんからよく寄せられる疑問にお答えします。
Q. どんな乳液を使えばいいですか?
A. 基本的には今お使いの乳液で構いません。ただし、高価な美容乳液を洗顔に使うのはコスパが悪いので、なめらか本舗 乳液や無印良品 乳液のような、シンプルで大容量のものが続けやすくておすすめです。
Q. クレンジング(メイク落とし)の代わりになりますか?
A. 基本的にはなるとは言えません。乳液の洗浄力は非常に穏やかです。しっかりメイクや日焼け止めを落とすには、専用のクレンジングを使用してください。あくまで「朝の洗顔」や「ノーメイクの日のケア」として考えましょう。
Q. 毎日やっても大丈夫ですか?
A. はい、乾燥が気になる時期は毎日行っても問題ありません。逆に、夏場や湿気が多い時期にベタつきを感じるなら、週に2〜3回のスペシャルケアとして取り入れるのもアリです。
毎日のルーティンに取り入れて、自分史上最高の「柔肌」へ
「乳液を洗い流す」という一見もったいないような習慣が、実はあなたの肌のポテンシャルを引き出す鍵になります。高級な美容液を買い足す前に、まずは今ある乳液の使い方を変えてみてください。
朝の肌がしっとりと整っているだけで、その日一日の気分も上がりますし、鏡を見るのがきっと楽しくなるはずです。
乳液を洗い流す「乳液洗顔」の効果を実感するためのまとめ
ここまで、乳液を洗い流す美容法について詳しく見てきました。
大切なのは、自分の肌の声を聞くことです。季節の変化や体調によって、肌が求めるケアは毎日変わります。乾燥がひどい日は「乳液洗顔」で優しく労わり、皮脂が気になる日はいつもの洗顔料を使う。そんな柔軟な使い分けができるようになれば、あなたはもうスキンケア上級者です。
コットンを使って、乳液を馴染ませた後に優しく拭き取ってから洗い流すという応用編もありますが、まずは一番シンプルな「手で馴染ませて流す」方法からスタートしてみてください。
数日後、洗顔後の鏡に映る自分の肌が、いつもより明るく、柔らかくなっていることに気づくはずです。乳液洗顔の驚きの効果を、ぜひあなたの肌で体感してみてくださいね。

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